北海道根室市にある春国岱は、ラムサール条約登録湿地であり別名奇跡の島と呼ばれ、数千年をかけて堆積した砂の上に様々な植物が生い茂った、ありのままの自然がある珍しい島です。
そのような自然も放っておいては外来植物の影響を受ける可能性があります。道東支社では、在籍する職員が貴重な自然に暮らす生物の多様性を守ることを目的に保全活動に取り組んでいます。
年に一度、根室市ネイチャーセンターのサポートを受けながら活動湿原に侵入する外来種の除去を行っています。
明るく活力ある地域・社会づくり
関連するサステナビリティ重要課題 |
---|
|
「共存共栄」「相互扶助」の精神にもとづく生命保険会社として、地域のステークホルダーとの協調関係を築き、安心・安全で豊かな社会形成に事業活動や社会貢献活動を通じて貢献してまいりました。保険だけではカバーできない、人生100年時代を多様な面から支える様々な取組を通じて、更に日本生命の社会的役割を拡大してまいります。
- 地域の活性化に向けた取組
- 子育て支援に向けた取り組み
- 日本生命の活動(ACTION CSR-V ~7万人の社会貢献活動~)
- スポーツを通じた社会貢献活動
- 公益財団法人による社会貢献活動
- グループ会社による社会貢献活動
社会貢献活動
当社は、地域・社会が明るく元気であることを目指し、さまざまな社会貢献活動に取り組んでいます。
生命保険業の根底にあるものは、相互扶助の精神です。
その精神は社会貢献活動にも受け継がれ、社会環境の変化や課題を反映したさまざまな取り組みを継続して行っています。
<日本生命グループの社会貢献活動>
日本生命の活動(ACTION CSR-V ~7万人の社会貢献活動~)
2015年度から、全国の全役員・職員が社会貢献活動に取り組む「ACTION CSR-V ~7万人の社会貢献活動~」を展開しています。
開始当初の主な活動であった事業所周辺の清掃活動から発展し、現在では、日本生命らしさを活かした取り組みや、地域・社会課題により踏み込んだ活動を行っています。
< 日本生命らしさを活かした取り組み >
日本生命らしさを大切にした全社共通の社会貢献プログラムを用意しています。例えば、営業職員が日常的なFace-to-Face(フェイス トゥ フェイス)の活動の中で取り組めるような高齢者の見守りや自治体からの情報提供ビラの配布、生命保険の知識を活かしたライフプランや支え合いの仕組みを考える機会を提供する出前・受入授業の講師といったものです。
また、地域・社会を元気にしたいとの思いから、地元での定期的な清掃活動、全国各地で行われるイベントなどを行ってきました。
「出前授業」「受入授業」で子どもたちの未来を応援
全国の職員が講師となり、保険やライフデザインの大切さを伝える
子どもたちが自分自身の将来について考え、きり拓いていくことを応援したいとの思いを込め、全国の職員が中学校・高校で講師となり、保険やライフデザインの大切さを子どもたちに直接伝えます。
アクティブ・ラーニングや子どもたちと講師とのコミュニケーションを盛り込んだ授業を通じて、理解を深めていただくことを目指しています。
【参加者数】
ご高齢者を見守る活動
お客様とのFace-to-Faceのつながりを活かす
日々、地域の中でお客様のご自宅などに伺った際、郵便受けに新聞が溜まっている、夜になっても庭先に洗濯物が干してあるなどの異変があった場合、必要に応じて本人またはその家族への連絡や、市区町村窓口ヘの通報などを行っています。また、高齢者の方々の振込詐欺被害防止に向け、警察本部等と連携し、お客様へ「振込詐欺防止ビラ」を配布するなど、高齢者が住み慣れた地域で安心して生活できるよう、様々な情報提供を行っています。
特殊詐欺防止パンフレット配布
“ニッセイの森”を通じた地球環境の保全
公益財団法人とのパートナーシップ
かけがえのない地球環境を次世代へ引き継ぐことを願い、公益財団法人ニッセイ緑の財団とともに、1992年から森づくりを開始しました。これまでに植えた苗木は138万本を超え、“ニッセイの森”は46都道府県204カ所にまで広がっています。苗木代や活動経費は、職員などからの寄付でまかなっており、この活動に職員がボランティアとして参加しています。
【参加者数】
ボランティア参加者の声
- ・森林を守り、育てるには、地元の森林組合の方など多くの人たちの協力があることを認識できました。
- ・樹木を育てることの大変さを実感したことで、真剣にペーパーレスに取り組もうという意識につながりました。
- ・地球温暖化、異常気象が身近な問題となっている中、職員一丸となって環境保全に貢献できる活動に取り組むことにとても意義を感じました。
次世代を社会で育む活動
パートナーシップで次世代を応援
- 「子供の未来応援国民運動※1」の支援の輪に参加
全ての子どもたちが夢と希望をもって成長していける社会の実現を目指し、子どもの貧困問題の解決に取り組む「子供の未来応援国民運動」に賛同し、各種支援に取り組んでいます。
教育支援活動を行う団体との協働
子どもの貧困問題を解決するため、一般社団法人全国子どもの貧困・教育支援団体協議会は、各地域のNPOなどの団体の活動安定化に向けた支援プログラム※2を実施しています。
当社はこの活動を応援しています。
寄付型自販機の設置
当社オフィスなどに「子供の未来応援基金寄付型自動販売機」を設置し、飲料の売上1本ごとに10円を「子供の未来応援基金」に寄付しています。
「子供の未来応援基金
寄付型自動販売機」
- *1 推進事務局:内閣府、文部科学省、厚生労働省、独立行政法人福祉医療機構
- *2 「教育支援団体個別支援プログラム supported by 日本生命」
- 「一般社団法人若草プロジェクト」の活動を支援
貧困・虐待・家庭内暴力・いじめ・育児ノイローゼなど、生きづらさを抱えた少女や若い女性たちへの支援として、2019年に、一般社団法人若草プロジェクトと包括協定を締結しました。その協定を通じて、若草プロジェクトと共に様々な所で若い女性をサポートしています。
まちなか保健室(東京・秋葉原)
若草プロジェクトが設置した「まちなか保健室*3」の認知向上に向け、その存在を少女たちに伝えるためのグッズを寄贈しています。
「TsunAが~る」の支援
支援現場のニーズと企業からの支援をマッチングするデジタルプラットフォーム「TsunAが~る」を、当社とお付き合いのある企業へご紹介し、応援の輪を拡げています。
- *3悩みを抱えた少女たちが気軽に立ち寄ることのできる、まちの中の保健室というコンセプトで設置されています。
- 経済的に困難な状況にある子どもたちの大学進学を支援
「進学応援奨学金 supported by 日本生命」
経済的に困難な状況にある高校生・受験浪人生を対象に、公的給付制度のない大学進学準備費用の支援を、認定NPO法人キッズドア基金と協働で行っています。
大学等への進学機会を広げ、就業等での選択肢を増やしていただくことを目指しています。
受験生に対しては、応援の気持ちを伝えるため、直筆のメッセージ&グッズを送っています。
< 地域での課題解決に向けた取り組み >
地域や社会の課題に向き合い、自主的に考えて社会貢献活動に取り組む部署や職員が増えています。
外来植物除去でありのままの自然を守る
「健康アンケート」で県民の健康を応援
仙台支社では、地域のお客様をお守りするために、「宮城県民を守るんだプロジェクト」を展開しています。その中で、8万名を超える県民の方々に「健康アンケート」を実施し、健康意識や傾向をまとめました。その結果を県民の方々にお伝えすることで、地域の特性に応じた健康取り組みの推進を行っています。
スポーツを通じた社会貢献活動
全国各地でのスポーツイベントの開催を通じて、次世代育成・健康増進や共生社会実現への寄与等、地域・社会の活性化などに取り組んでいます。
次世代育成・健康増進
地域の方々に向けて、「体を動かす楽しさ」を感じてもらうため、陸上競技・桐生祥秀選手による「かけっこ教室」や、野球部の「野球教室」、女子卓球部の「卓球教室」など、様々なスポーツ実施機会を提供しています。
また、次世代を担う子どもたちが、日本を代表するアスリートと接することで、夢や希望を持つきっかけ作りを行っています。
【参加者数】
陸上・桐生祥秀選手のかけっこ教室
野球教室
卓球教室
共生社会実現への寄与
当社職員を通じたお客様へのパラスポーツ観戦のご案内や、車いすバスケットボール体験会や講演会への参加機会の提供をしています。
体験会・講演会では、1人でも多くの方に車いすバスケットボールの楽しさを感じていただく機会を増やすため、スポーツイベント会場や学校などさまざまな場所で開催しています。
≪地域での取組≫
車いすバスケットボール観戦・応援や体験会
≪学校での取組≫
北間優衣選手(当社職員)による講演会
【参加者数】
公益財団法人による社会貢献活動
当社は、生命保険業と親和性の高い「医療」、豊かな情操を育む「文化振興」、豊かな社会の未来を担う「児童・青少年の健全な育成」、世界的にも日本が先行している「高齢化問題」、そして次世代に引き継いでいく「環境」といった分野において、より一層社会に貢献するために、5つの財団を設立しました。現在では、それぞれが公益財団法人となり、より良い地域・社会づくりに取り組んでおり、当社は寄付を通じて各財団の活動を支援しています。
- 当社が設立した5つの財団
公益財団法人 日本生命済生会
「済生利民(生命・生活を救済し、人々のお役に立つ)」を基本理念に、1924年に設立され、「日本生命病院」を運営しています。
「日本生命病院」は、現在29診療科、8診療センター、350床を有し、「大阪府がん診療拠点病院」や「地域医療支援病院」の指定を受けるなど、高いレベルの医療を提供しています。
また、人間ドック健診などを行う「ニッセイ予防医学センター」や在宅看護の「ニッセイ訪問看護ステーション」といった「予防・治療・在宅まで一貫した総合的な医療サービス」の提供により、健康寿命の延伸や地域の医療へ貢献しています。 更に患者様や地域の方々を対象とした無料の「健康講座」など地域に根差した社会貢献活動にも取り組んでいます。
■日本生命病院
1931年に名門緒方病院の土地建物を継承し開院した「日生病院」は2018年4月に名称を「日本生命病院」と改め、元大阪府庁跡地に新築移転・開院しました。現在29診療科・8診療センター、350病床を有し、「大阪府がん診療拠点病院」や「地域医療支援病院」の指定を受ける等、高いレベルの医療を提供しています。更に、人間ドック検診などを行う「ニッセイ予防医学センター」や在宅看護の「ニッセイ訪問看護ステーション」といった「予防・治療・在宅まで一貫した総合的な医療サービス」の提供により、健康寿命の延伸や地域の医療へ貢献してまいります。
日本生命病院外観
【日本生命病院】 | 【ニッセイ予防医学センター】 |
![]() |
![]() |
■無料・低額診療等の実施
(公財)日本生命済生会は、1956年から第二種社会福祉事業である生計困難者を対象とした無料・低額診療や、児童養護施設など社会福祉施設での無料健診等を続けてきました。
また2008年度からは地域の子ども達を対象に「ニッセイ夏休みこども医療体験」を、2010年度からは行政とも連携し、公募により地域の母子家庭の母親を対象に日曜日に無料乳がん検診を実施し、地域福祉の取組を強化しています。
検診車
【無料・低額診療】 | 【社会福祉施設での無料健診等】 |
![]() |
![]() |
無料低額診療を受けられた方の声
※アンケート等でいただいた意見から一部抜粋・作文乳がんと診断されましたが、当初自身の仕事や治療費のことを考え、治療にすぐに踏み切ることがなかなかできませんでした。そんな中、看護師さんから紹介頂いた医療ソーシャルワーカーの方が親身になって相談に乗ってくださったことが私にとって転機になりました。日本生命病院では無料低額診療という制度があり、一定の条件のもと低額で治療を受けられるというのです。途方にくれていた私にとってはまさに一筋の光であり、この制度をすぐに利用させて頂くことになりました。私が今安心して治療を進めることができているのはこの制度、そして真剣に相談にのっていただいた病院スタッフ皆さんのおかげです。本当に感謝しています。
児童養護施設健診を受けられた施設の方の声
※アンケート等でいただいた意見から一部抜粋・作文毎年継続して子どもたちの健康状態をチェックできる良い機会になっていて本当に有難く思います。子どもたち全員を一度に連れて受診することが難しいので、このように私たちの施設に車で健診に来ていただけることが本当に助かっています。
なかなか健診を受ける機会がない施設職員にとっても受診機会となっていますし、是非この活動は継続して頂きたいです。
公益財団法人 ニッセイ文化振興財団
舞台芸術を通じた心豊かな社会づくりを目指して開場した日生劇場を中心に、優れた舞台芸術の提供・向上と芸術文化の振興に寄与するために、1973年に設立されました。
ご家族で本格的な舞台芸術に触れていただく「日生劇場ファミリーフェスティヴァル」や日本のオペラ振興を目指した「NISSAY OPERA」の上演に加え、第一線で活躍する演出家や舞台技術者による若手舞台技術者向けの教育の場である「日生劇場舞台フォーラム」の開催や、「ニッセイ・バックステージ賞」を設け、優れた舞台技術者を表彰するなど、舞台芸術を支える人材の育成に取り組んでいます。また、子どもたちの豊かな情操を育むことを願い、当社が協賛する「ニッセイ名作シリーズ」に全国の児童・青少年を無料招待しています。
■日生劇場
舞台芸術の普及と振興を通じて心豊かな社会づくりに役立てるようにと、1963年に「日生劇場」(東京・日比谷)を建設、2023年には開場60周年を迎えます。
こけら落としのベルリン・ドイツ・オペラ「フィデリオ」公演以来、オペラ、演劇、ミュージカル、コンサート等、様々なジャンルの舞台が上演されてきました。また、(公財)ニッセイ文化振興財団が毎年主催する「ニッセイ名作シリーズ」、「NISSAY OPERA」、「日生劇場ファミリーフェスティヴァル」等には幅広い層の方々にご来場いただいています。
劇場内部は、壁も天井も全て曲面で構成されており、壁面はキラリと光るガラスタイルのモザイクで、天井には色付きの石膏に約2万枚のアコヤ貝が貼られ、独特で幻想的な雰囲気を生み出しています。
開場以来、数度の大規模改修を経て、現在も開場当時の姿をそのまま残しており、昭和を代表する建築物の一つとして高い評価を得ています。
日生劇場(外観)
日生劇場(客席)
■ニッセイ名作シリーズ
(公財)ニッセイ文化振興財団は、次の世代を担う子どもたちの「豊かな情操」や「多様な価値観」を育むことを願い、1964年から小学校6年生をミュージカルに無料招待する「ニッセイ名作劇場」を全国各地で実施してきました。
2014年からは同取組を発展、充実させた新たな「ニッセイ名作シリーズ」とし、ミュージカルやオペラ、クラシックコンサート、人形劇等の様々なジャンルの舞台作品へ招待し、2022年11月に累計招待者数が800万名になりました。
当社は、当初から50年以上にわたり当取組に協賛しています。
ニッセイ名作シリーズ2022
日生劇場公演(東京都千代田区)
オペラ「ランメルモールのルチア 」
【招待者数】
観劇された子どもたちの声
※アンケート等でいただいた感想より抜粋- ・ストーリーの中で、主人公が周りの人をとても大切にしており、その姿をとても良いと感じました。
- ・私自身も、主人公のように人に優しく出来る人になろうと思いました。
- ・みんなを笑顔にすることが素敵だと思いました。私も劇をやってみたいです。
観劇された教員方の声
※アンケート等でいただいた感想より抜粋小学生にとって親しみやすく、またわかりやすくて、友達との助け合いや家族の絆など、一人ひとりテーマを感じながら見ることができたようです。見応えのある内容で、将来の夢として「劇団に関わる人」と言い始める児童もいて、とても驚きました。身近で迫力あるものを見て、感動も憧れも強かったようです。
運営ボランティアに参加した当社職員の声
ボランティアへの参加を通じて、ニッセイ名作シリーズがこんなにも子どもたちに喜ばれている取り組みであることを改めて知りました。地域社会に貢献できる当取組に今後もボランティアとして参加したいと思いました。
■NISSAY OPERA
(公財)ニッセイ文化振興財団主催のNISSAY OPERAシリーズを毎年開催しています。国内外で活躍している実力派のオペラ歌手やスタッフによる最高水準の公演を目指しています。
NISSAY OPERA 2021
「カプレーティとモンテッキ」(撮影:三枝近志)
日生劇場舞台フォーラム
日生劇場舞台フォーラム
2021
舞台技術者の育成・支援を目的として、舞台の裏側を紹介するフォーラムを1993年度から毎年無料で開催しています。
2021年度はオペラ「カプレーティとモンテッキ」を題材に、日生劇場公式チャンネル(YouTube)にて解説動画を配信。活躍する演出家や舞台技術者等のパネリストによる舞台解説とバックステージの紹介を行いました。
日生劇場公式チャンネルにて配信 https://youtu.be/BkD5GQ78Mr8 |
![]() |
NISSAY OPERA 2017/ニッセイ名作シリーズ 2017 オペラ『ルサルカ』 が、2017年度(第72回)文化庁芸術祭賞優秀賞を受賞しました。
■日生劇場ファミリーフェスティヴァル
(公財)ニッセイ文化振興財団設立20周年にあたる1993年から継続的に開催している「日生劇場ファミリーフェスティヴァル」では、ご家族で本格的な舞台芸術に触れていただけるよう、クラシックコンサート、音楽劇、人形劇、バレエ等、バラエティに富んだ質の高い舞台作品を低廉な料金でご提供しています。

ダンス×人形劇「ひなたと月の姫」
(撮影:三枝近志)
【公演数・来場者数】
■ニッセイ・バックステージ賞
(公財)ニッセイ文化振興財団は、舞台芸術を裏から支え優れた業績を挙げている舞台技術者を表彰するため、1995年に「ニッセイ・バックステージ賞」を創設しました。華やかな舞台の裏側で舞台づくりに不可欠な仕事をされている方に光をあてるとともに、後継者育成のための一助になればという願いのもと、2021年度までに62名の方々を表彰しています。
第27回「ニッセイ・バックステージ賞」
贈賞式
第27回(2021年)受賞者
- 音響クリエイター・オペレーター
高橋 嘉市氏(一列目左) - 文楽背景画製作
岡本 義秀氏(一列目右)
公益財団法人 日本生命財団
「人間性・文化性あふれる真に豊かな社会の建設に資すること」を目的として、1979年7月に設立され、児童・高齢・環境の3分野を中心に、以下の6つの助成事業を進めています。なお、「児童・少年の健全育成助成(物品助成)」と「生き生きシニア活動顕彰」の2事業は、「都道府県助成領域」として、都道府県のご協力のもと、都道府県知事のご推薦に基づき助成・顕彰を行う、当財団の代表的なプログラムです。
領域区分 | 助成事業名称 | 概要 |
---|---|---|
都道府県 助成領域 |
児童・少年の健全育成助成 (物品助成) | 子どもの健全育成に向け活動する地域の団体へ必要な物品を助成 |
生き生きシニア活動顕彰 | 高齢者が主体となる地域貢献活動を顕彰 | |
研究・ 地域活動 助成領域 |
児童・少年の健全育成助成(実践的研究助成) | 子どもの健全育成に資する研究に取り組む研究者等への研究助成 |
高齢社会助成 | 高齢社会の課題解決に資する活動・研究に助成 | |
環境問題研究助成 | 環境問題研究に取り組む研究者等への研究助成 | |
出版助成 | 環境助成の成果出版と博物館展示案内助成 |
■児童・少年の健全育成助成(物品助成)
(公財)日本生命財団は、活力あふれる真に豊かな社会の実現に向けて、次代をになう子どもたちがたくましく心豊かに成長することをめざしています。児童・少年の健全育成には、地域社会を構成する住民や諸組織が手を携え、地域活動の一環として、子どもたちの生きる力を育んでいくことが必要になっています。
そこで、当財団では、都道府県のご協力のもと、地域活動として定期的・継続的に実施している子どもたちが行う自然体験・生活体験活動、仲間づくりや文化の伝承活動、地域の子育て応援活動に取り組む等、地域や社会課題に取り組む民間の団体に対して、都道府県知事のご推薦に基づいてその活動に必要な物品を助成し、活動の輪を広げています。
特定非営利活動法人 ロビン
【助成物品:サッカー用具一式】
【助成団体数・金額】
(助成制度の概要と、2021年度助成団体の活動内容および助成物品の活用事例などをご紹介する情報誌)
■生き生きシニア活動顕彰
高齢社会を迎えるなか、元気で活力にあふれた高齢者の地域貢献活動が注目されています。
(公財)日本生命財団では、都道府県のご協力のもと、高齢者が主体となって行う地域貢献活動に取り組む民間の団体に対して、都道府県知事のご推薦に基づいて顕彰を行い、地域活動の輪を広げてまいります。
ゆめさかマジックくらぶ
【顕彰団体数・金額】
(助成制度の概要と、2021年度助成団体の活動内容および助成物品の活用事例などをご紹介する情報誌)
■児童・少年の健全育成助成(実践的研究助成)
子どもの健全育成を巡る社会的課題が一段と広範、複雑化するなか、実践性高い研究の役割・重要性が注目されています。
(公財)日本生命財団は設立40周年を機に、研究者と現場の専門職等実践家の協働による実践的研究を対象に、2020年度より助成を開始しました。
上記の趣旨のもと、当助成は「子どもを巡る『真のウェルビーイング』の探求」を基本テーマとし、以下の2つの重点募集分野を掲げて助成を行っております。
- 1.健全育成のための教育、周到な準備を図る分野
- 2.健全育成にとって喫緊の対応を要する分野
(各分野のキーワード・キーフレーズを当財団HPに例示しております)
新助成開始記念シンポジウム
(2019年11月、日本生命本店)
【助成件数・金額】
■高齢社会助成
(公財)日本生命財団は、1983年度より、将来の高齢社会を見据えた先駆的・実験的な事業への助成に取り組んできました。
これからの「人生100年時代」を活力あふれるものにするためには、自助・互助・共助・公助が一体となって人々を支え合う社会の構築が喫緊の課題となっています。
当財団は、この課題の解決に向け、継続的自立生活を支える地域包括ケアシステムの展開、多世代交流につながる事業や研究に対して助成を行うとともに、その成果をシンポジウム等を通じて広く社会に還元していきます。
第34回高齢社会シンポジウム
(2021年12月 オンライン開催)
【助成件数・金額】
■環境問題研究助成
(公財)日本生命財団では、21世紀の社会が活力あふれる真に豊かな社会となるためには、調和のとれた社会・自然環境に支えられた、活力と創造性ある人間性豊かな生活環境を一層確立していくことが重要と考え、豊かな人間生活にとって欠かせない基盤の一つである、環境の改善・充実に資する研究に対し、助成を行っております。
また当助成では、研究の遂行と並び、助成による研究成果の普及を図ることも重要であり、研究成果が社会に受け入れられ実践されてこそ、環境問題への具体的貢献であると考えています。
このため当財団では、研究成果出版物の刊行を支援する成果発表助成、助成成果を報告・討議するワークショップの開催など、助成成果の普及や環境問題の啓発にも注力しております。
第35回環境問題ワークショップ
(2020年1月、慶應義塾大学)
2021年度成果出版物
「自然と歴史を活かした
震災復興」
【助成件数・金額】
■出版助成
助成成果の社会還元や地域文化の振興等を目的に、出版助成を行っています。
現在、下記の2つの助成プログラムを実施しております。
1.環境問題研究助成成果発表助成
環境問題研究助成の研究成果の普及を目的に、過去の研究助成対象者に対して、優れた研究結果の成果発表としての出版物の発刊に対して助成を行っております。
2.博物館展示案内出版助成
地域文化の振興や青少年の文化教育に資するため、各地の博物館の協力を得て展示案内書を出版し、当該博物館をはじめ所在地県内の小・中・高等学校・図書館等に寄贈しております。
環境問題研究成果出版
【助成件数】
2021年度助成「滋賀県立琵琶湖博物館」
【助成件数】
公益財団法人 ニッセイ聖隷健康福祉財団
高齢者が健康で安心して暮らせるまちづくり事業を具現化すべく、1989年に設立され、総合シルバーサービス施設「ニッセイエデンの園」を運営しています。
また、豊かな高齢社会システムづくりに貢献するため「介護福祉士等養成のための奨学金助成」「高齢者に対する総合的な生活サービスに関しての調査研究活動」も積極的に進めています。
■ニッセイエデンの園
(公財)ニッセイ聖隷健康福祉財団が運営する「ニッセイエデンの園」(奈良:1992年開園、松戸:1997年開園)は、有料老人ホーム、疾病予防運動センター、診療所、高齢者総合福祉センター、在宅介護サービスセンター等を整備した、高齢者の健康・福祉のための総合施設として、厚生労働省の「ふるさと21健康長寿のまちづくり事業※」の認定を受けています。両施設とも地域で暮らす高齢者の健康と生きがいの増進および高齢者が安心して生活できるまちづくりに寄与しています。
奈良ニッセイエデンの園
(有料老人ホーム 外観)
松戸ニッセイエデンの園
(有料老人ホーム 外観)
- ※ 高齢者が安心し、生きがいを持って暮らせるまちづくりを実現させるために1989年からスタートした厚生労働省の施策
■介護福祉士等育成の奨学金助成
(公財)ニッセイ聖隷健康福祉財団では、1989年から介護福祉士志願者を対象に奨学金助成を行っており、その後理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の志願者にも対象を拡げています。また、2020年からは介護福祉士を目指す外国人留学生にも対象を拡げており、福祉を担う方々の育成に取り組んでいます。
【給付実績】
「介護福祉士等育成奨学金」の奨学生の声
※アンケート等でいただいた意見から一部抜粋・作文大学入学後、継続していたアルバイト先が閉店してしまい、その後安定的に収入を得ることができず、金銭面で生活への影響があり不安でした。しかし、今年度はニッセイ聖隷健康福祉財団の奨学金を受給できることとなり、不安感が軽くなりました。
公益財団法人 ニッセイ緑の財団
「緑の保護、育成に努め、もって幅広く環境の保全に資する」ことを目的に、1993年に設立され、「森林づくり」「森林を愛する人づくり」の活動をしています。
「森林づくり」では、1992年からこれまでに植えた苗木は138万本を超え、“ニッセイの森”は46都道府県の204カ所(471.2ha)に拡がり、森林環境の保全に取り組んでいます。 「森林を愛する人づくり」では、ふれあい森林教室・森の探検隊などの“ニッセイの森”を活用した森林のめぐみに触れる活動のほか、“ニッセイの森”の間伐材から作製した「樹木名プレート」や各学校オリジナルの「学校の木のしおり」を学校などへ寄贈しています。また、オンラインを活用し、「ニッセイ緑のオンライン環境講座」、「“ニッセイの森”の紹介」、「森の植物の歳時記」などの発信をしています。
■“ニッセイの森”での活動
ふれあい森林教室
(公財)ニッセイ緑の財団では、宮城県利府町にある「森から考えるESD学びの森」において、被災地で活動する団体等と協力して、2011年度より地元の未就学児童・小中学生とその保護者を対象とした森林整備体験・自然観察等を行う「ふれあい森林教室」を開催しています。
ふれあい森林教室
【参加者数(ふれあい森林教室)】
ドングリ学校
(公財)ニッセイ緑の財団は、森林を育てていくことの大切さや持続可能な社会について学ぶ機会を提供するため、自治体やNPO法人と協力し、「ドングリ学校」として、小学校の授業でドングリから育てた苗木を公園等へ植樹する実践的な森林環境教育を実施しています。2013年度からは復興支援の一環として、育てた苗木を被災地で植樹しています。
ドングリ学校は、2016年度「第10回キッズデザイン賞」を受賞しました。
【参加者数】
■“ニッセイの森”の間伐材等を活用する活動
「学校の木のしおり」「樹木名プレート」
(公財)ニッセイ緑の財団では、“ニッセイの森”の間伐材で作成した「樹木名プレート」を学校や企業・団体等に寄贈する活動を2017年度から行っています。
樹木名プレートの作成や取り付けを行うことを通じ、身近にある自然に関心を持ち、身近な自然環境への理解を子どもたちが深め、植物や自然を親しむことで、森林を愛する人が増えていくことを目指しています。2019年度からは各学校オリジナルの「学校の木のしおり」を提供する取組も行っています。
【贈呈実績】
「学校の木のしおり」
校庭にある樹木から8種を選んでいただき、しおりを作成し、提供しています。
写真や解説、観察の視点をまとめた内容になっており、自然観察などの教育活動で活用いただけます。
取組に参加した子どもたちの声
※アンケート等でいただいた意見から一部抜粋・作文日頃見慣れている学校周辺の樹木に興味を持ち、より愛着を持つようになりました。理科の授業も面白く感じるようになりました。自然を観察することが趣味になりそうです。卒業後も母校に形としてプレートが残るのは嬉しいです。
取組に参加した教員方の声
※アンケート等でいただいた意見から一部抜粋・作文生徒自身が生き生きと取り組んでいた。学校の木のことを知ってもらうきっかけになって良かった。
これをきっかけに、自然についてもっと興味をもってもらえると嬉しい。
ふれあい木育教室
2018年度からは、当森で採取された間伐材を使った木工作を体験できる「ふれあい木育教室」を開催しています。
ふれあい木育教室
【参加者数(ふれあい木育教室)】
グループ会社による社会貢献活動
日本生命グループ各社では、それぞれの特徴を生かして様々な社会貢献活動に取り組んでいます。
大樹生命保険株式会社
大樹生命保険株式会社(以下、大樹生命)は、“緑・自然を守り、親から子へと美しい緑の街を伝えたい”という願いを込めて、1974年から「苗木プレゼント」に取り組んでいます。緑を大切にし、次の世代に自然を残し伝えていくという大樹生命の考え方に賛同する方に対し、苗木を贈呈する取り組みです。年度や地区ごとに異なる樹種をプレゼントしています。
開始から48年間で累計526万本超の苗木を贈呈し、全国各地で心地よい木陰をつくりながら、周辺環境の保護などに役立てています。
ニッセイ情報テクノロジー株式会社
ニッセイ情報テクノロジー株式会社では、学校現場で進む「プログラミング的思考(論理的思考)」の育成をサポートするため、社員が講師となり、オリジナルで作成した教材を用いた小学生向けプログラミング授業を行っています。プログラミングの面白さ・ものごとを成し遂げた達成感を味わってもらうとともに、身近な生活の中でコンピュータが活用されていることや、問題解決には具体的な手順があるといったことなどに対する気付きを得ることを狙いとしています。
事業所がある大阪・東京・仙台で開催し、これまで239名の児童が参加されました。オリジナルプログラミング教材は、ニッセイ情報テクノロジー株式会社のホームページでダウンロードすることも可能です。
日本生命・グループ会社・財団法人共催
日本生命と、当社グループ会社・当社設立の財団により、多様な事業フィールドやネットワークをフルに活用して「ニッセイグループ夏休み自由研究フェス!」を開催しています。 参加した子どもたちは、各社の特色を活かしたプログラムを通じて、普段できない体験や自由研究のヒントを見つけることにつなげていただきました。
- ※ 新型コロナウイルス感染拡大防止の観点より、2020~2022年度は非開催
国外グループ各社
国外のグループ会社でも社会貢献活動に取り組んでいます。
< ニッポンライフ・インディア・アセットマネジメント(Nippon Life India Asset Management Limited) >
- 国立総合がん研究センターTaTa Memorial Centerへの寄付(2021年度:4,000万ルピー、累計:7,500万ルピー)
- インドのオリンピックメダリスト育成支援を目的としたプログラムOlympic Gold Questへの寄付(2021年度:2,000万ルピー、累計:7,800万ルピー)
TCWによるボランティア活動
< The TCW Group, Inc. >
- ウクライナへの寄付を実施
- 海岸・河川のクリーンアップボランティアへの協賛・参加
< Post Advisory Group >
- ロサンゼルスのフードバンクに寄付を実施
< 米国日本生命(Nippon Life Insurance Company of America) >
- 米国日本人医師会への寄付($10,000)
< グランド・ガーディアン・ニッポンライフ・インシュアランス(Grand Guardian Nippon Life Insurance Company Limited) >
コロナ対策のCSR基金として、3億チャットを設定し、当基金を財源とした以下の取組を実施
- ヤンゴン市民病院への寄付(医療機器購入資金として、3,000万チャットを寄付)
- ヤンゴン市内の医療従事者310名への、医療保険の無償提供
- 医療保険契約者に対し、コロナ罹患時に最大60万チャット、ICU治療時・死亡時にそれぞれ100万チャットを支給する拡大給付の実施
< 長生人寿(長生人寿保険有限公司) >
- コロナの影響を受けた湖北省(武漢)に対し、本部より40万元の寄付を実施
- 各分公司においても、積極的且つ自発的な寄付活動を展開
< バンコクライフ(Bangkok Life Assurance Public Company Limited) >
- 財団・病院への寄付(コロナ患者の対応をしている3法人へ、取締役報酬の一部(総額50万バーツ)を寄付)
< セクイスライフ(PT Asuransi Jiwa Sequis Life) >
- 医療従事者支援を目的に、ジャカルタ市内の政府指定感染症病院(8カ所)の勤務者を対象とした資金援助を実施
- ジャカルタ等の27カ所で、無料で抗体検査を提供(累計6,000人以上が実施)
GGNL(ミャンマー)による寄付
長生人寿(成都本部営業二区)による
マスク・アルコールなどの物資の寄付
バンコクライフによる寄付
- 地域の活性化に向けた取組
- 子育て支援に向けた取り組み
PDFファイルをご覧いただくためには、最新版のAdobe® Reader®が必要です。
お持ちでない方は最新のAdobe® Reader®をダウンロードして、インストールしてください。