環境認識・基本戦略

少子・高齢化の加速、超低金利環境の継続、デジタル化の急速な展開に加え、新型コロナウイルス感染症の感染拡大等に伴い、お客様・社会のニーズは一層多様化し、社会保障制度を補完する生命保険会社の役割は、ますます重要になると考えています。

今後も、全国のご契約者に長期にわたり適切なタイミングでアフターフォローをご提供するためには、全国約５万名の営業職員一人ひとりの成長を通じた、フェイス・トゥ・フェイスによるコンサルティング力の向上と直接お会いできないお客様に対しても商品・サービスを提供できるよう、デジタルを活用した非対面での活動を推進してまいります。

また、多様なニーズやリスクに対応すべく、大樹生命、ニッセイ・ウェルス生命、はなさく生命を含めたグループ各社からの幅広い商品ラインアップのご提供に努めてまいります。加えて、来店型店舗のニッセイ・ライフプラザ、税理士・保険ショップ等の代理店チャネル、金融機関における窓口販売等の金融機関チャネルを展開し、お客様の利便性向上に取り組みます。

これらの取り組みにより、全てのお客様に安心をお届けすることで、お客様・社会から一層の信頼をいただき、マーケットシェア拡大を目指します。

振り返り

当社販売チャネルの中核である5万名を超える営業職員を中心に商品・サービスを提供しており、営業職員への教育を充実させることで、よりお客様のお役に立てるよう努めています。また、2020年4月に「認知症保障保険“認知症サポートプラス”」を発売し、お客様の幅広いニーズにより一層お応えするとともに、お客様意識の変化等に対応すべく、対面活動に加え、メールやLINE WORKS、画面共有システム等のオンラインを組み合わせた販売活動に取り組んでまいりました。しかしながら、4～5月の緊急事態宣言発令下における訪問自粛の影響が大きく、新契約における保障額・件数はいずれも減少しました。

重点取組

1,000万名を超えるお客様へきめ細やかなサービスをご提供するために、当社販売チャネルの中核である営業職員チャネルのサービスレベルの維持・向上に向け、営業職員一人ひとりを大切に育てる新育成体制を導入し、営業職員の知識・活動面での一層のレベルアップに取り組んでいます。

また、お客様と社会に役立つ保険商品の開発に取り組んでおり、2019年4月から発売を開始した入院総合保険「NEW in 1」は大変ご好評をいただき、販売件数は100万件を突破しました。また、2021年7月からは、年々高まる医療保障ニーズや収入減少への備えをご提供することを目的に、新商品の入院継続時収入サポート保険「収 NEW 1」を新たに発売しました。

インフラ面では、営業職員用スマートフォン「N-Phone」を8月末までに全職員へ配備します。また、直接お会いできないお客様へのご要望にお応えするため、お客様のパソコン画面やタブレットを共有し、オンラインで各種お手続きを完結できる「画面共有システム」を2021年2月から、全国の営業部に加え、ニッセイ・ライフプラザや支社などに導入しています。