ANNUAL REPORT 2020 menu

海外事業 海外事業

環境認識・基本戦略

海外事業を取り巻く環境は、世界的な新型コロナウイルス感染症の拡大等の影響を受け、当面厳しい状況が継続するものと想定しています。

現下の厳しい事業環境においても、当社は相互会社として「いかなる環境変化の中でもご契約者利益を最大化する」という使命を果たすため、海外ビジネスに取り組んでいます。海外事業の展開においては、①海外市場の成長を享受し、収益を獲得すること、②地域や事業の分散により、当社の経営の安定化を図ること、③当社を含む各社の商品やサービス、ノウハウを相互に活用し、シナジーを創出すること、の3点を目指しています。

現地パートナーや経営陣との強固な信頼関係を構築し、長期的視点からの経営・お客様本位の業務運営といった当社の経営理念を共有・浸透させることを拡大する海外事業において、基本スタンスとして堅持しています。

振り返り

当社は、米国・欧州ならびにアジア・太平洋地域における保険・アセットマネジメント事業を通じ、グループ全体の持続的成長を牽引する収益基盤の構築に向けて取り組んでいます。

昨年度は、MLCの収支悪化があったものの、その他既存出資先の成長促進や事業ポートフォリオの拡大により、グループ事業純利益は115億円となりました。

新たにミャンマー生命保険市場に参入したことにより、当社のグローバル展開は保険事業7カ国、アセットマネジメント事業4カ国となりました。各社の成長に向けて、当社からの経営サポートやグループ各社における取り組み・ノウハウを活用した協業等、シナジー創出に取り組んでいます。新規出資については、中長期視点からの事業ポートフォリオ拡大に向けて、慎重に検討しています。

また、海外事業の拡大を支える経営基盤を強化・充実するため、グループガバナンスの高度化やグローバル人材の育成に取り組んでいます。駐在員事務所などを通じた海外の規制動向や先進取り組み等に係る調査も積極的に行っています。

重点取組

中長期的な収益機会の拡大を図るため、「既存出資先の成長・企業価値増大」に軸足を置いて、経営管理・支援、事業シナジー創出に取り組みつつ、「新規出資の検討」「経営基盤強化・充実」等に取り組んでいます。

既存出資先の成長・企業価値増大

2019年8月にインドのリライアンス・ニッポンライフ・アセットマネジメントへ追加出資を行い、子会社化し、2020年1月にはニッポンライフ・インディア・アセットマネジメントに社名を変更しました。

オーストラリアのMLCでは事業環境の変化により、2019年12月に増資を実施し、さらなるガバナンス態勢の整備に着手するとともに、MLCの成長軌道への回復と中長期的な収益拡大に向け、全社一丸となって取り組みを進めています。

ニッポンライフ・インディア・アセットマネジメント(NAM India)社の子会社化

新ファンド名発表時

新規出資の検討

2019年9月にミャンマー有力財閥であるシュエタングループ傘下のグランド・ガーディアン・ライフ・インシュアランスの株式35%を取得しました。出資に伴い、グランド・ガーディアン・ニッポンライフ・インシュアランスに社名を変更しました。

グランド・ガーディアン・ニッポンライフ・インシュアランス(GGNL)社への出資

シュエタングループ・GGNL 両社社長

経営基盤強化・充実

2020年度から、海外事業に対する牽制を担う「海外事業管理室」を「海外事業管理部」に改組・増強、さらに海外アセットマネジメント事業に係る経営管理体制を強化する観点から「海外アセットマネジメント事業部」を新設しました。

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