人的資本
当社は、「誰もが、ずっと、安心して暮らせる社会」を目指す社会として掲げ、お客様の安心を求めるニーズの多様化や、「人」「地域社会」「地球環境」のサステナビリティ重要課題に真摯に向き合い、この目指す社会の実現に取り組んでまいります。
当社には、全国に約7万名の従業員がおり、これこそが当社のもつ最重要資本の一つです。これまで、当社が連綿と紡いできた、"「人」こそが価値創造の源泉"であるという価値観のもと、多様な人材一人ひとりの力を最大限に引き出し、それらを結集することで、当社の目指す社会の実現に邁進してまいります。
経営戦略と連動した人材戦略
少子高齢化や加速度的なデジタル技術の進展、人々の生活・働き方の変化やお客様ニーズの多様化など、経営環境や社会課題がめまぐるしく変化する中、当社はあらゆる変化に柔軟に対応し、今後ともお客様・社会から選ばれ続ける企業となるべく、「"安心の多面体"としての企業グループ」を長期的に目指す企業像として掲げ、取り組みを進めてまいります。
目指す企業像の実現に向けては、コア事業である生命保険事業の強化のみならず、多岐にわたる事業戦略の展開を支える人材の確保・育成が不可欠です。
このような考え方のもとで、"多様な強みを持つ人材が切磋琢磨し、「共創」することで、全国のお客様・社会に価値創造していくこと"を人材戦略で目指す姿として掲げました。その実現に向けて、この中期経営計画では、質・量両面での人的基盤の強化・従業員エンゲージメントの向上を通じ、人的資本を強化してまいります。
そのための取組軸の一つ目として、まず、積極的な"人への投資"に取り組みます。さまざまな強みを取り込むための「多様な人材による体制の構築」、人材一人ひとりの強みに応じた「人材育成の強化」、各人が強みを最大限発揮するための「働く環境の整備」のそれぞれの視点で多様な投資を実施することで、DE&Iを推進してまいります。
取組軸の二つ目として、充実した"人への投資"を成果に結びつけるための、全従業員の主体的な行動を促進していきます。2015年度にスタートした「人財価値向上プロジェクト」を2024年度から「人財価値向上"アクション"プロジェクト」にバージョンアップし、一人ひとりの主体的な挑戦・成長を推進します。
取組軸の三つ目として、実行するさまざまな取り組みの進捗状況や、施策の受け手である従業員の「声」や「意識」を把握し、不断の高度化に取り組んでまいります。
具体的には、今回新たに人材領域の各種取り組みに関するKPIを定め、このKPI達成に向けた取組状況を定量的に把握するとともに、毎年従業員に対して実施している「意識実態調査」を通じて定性的な取り組みの浸透状況も把握していきながら、さまざまな施策をより実効的なものに見直してまいります。
こうした一連のサイクルを通じて、目指す社会の実現に向けた人的資本の強化を進めてまいります。
目指す社会・目指す企業像の実現に向けた中期経営計画における人材戦略
人材戦略の実現に向けた人材KPI
- *1従業員の毎年の研修参加率
- *2海外勤務経験・TOEIC点数で判定
- *3DX推進研修・データ利活用実践講座の修了者数
- *4研修に関する業者委託費用や、研修・育成等の人件費の合計額(一人あたりの研修投資額は別途算出)
- *5「意識実態調査」における該当設問のスコアより集計
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