日本人は現金を好む傾向があるとよく言われますが、電子マネーやクレジットカードといった現金を伴わないキャッシュレス決済が近年増えつつあります。クレジットカードによる年間決済総額は42兆円(2013年:日本クレジット協会)、電子マネーによる年間決済総額は4兆円(2014年:日本銀行)に達しています。
また、年間決済総額の増加率で見ると、クレジットカードはこの10年間で1.8倍、電子マネーは3年間で2倍になっています。特に電子マネーの決済総額の増加率については、毎年30%増加のペースを維持しています。
電子マネーが決済手段として急速に普及している背景には、クレジットカードとは異なり個人情報を提供することなく使用することができる点や、電子マネーの発行業者と関連の深かった交通機関やコンビニエンスストアでの利用以外にも利用環境が広がってきたことから一般的な決済手段として受入れられつつある点などが挙げられるでしょう。