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バスケットボール

2024年11月21日(木)「DREAM HOOP PROJECT」第8弾を宇都宮で開催!

バスケ選手が講師となり、これまでの経験を伝えることで、夢や希望を持つことの大切さや将来について考えるきっかけづくりを行っています。
8回目となる今回は、宇都宮市立城山中学校の中学1年生に向けて開催しました。
元バスケットボール日本代表の網野 友雄さん・栗原 三佳さんに講師を務めてもらいました。当日開催したイベントの様子を本記事にて紹介します。

1年1組、1年2組 網野 友雄さん

「夢中になることや好きなものを見つけてほしいし、好きなものがなければアンテナを張って怖がらず色々なことに挑戦してほしい」

――バスケを始めたきっかけは何ですか?

小学校2年生から中学校3年生までサッカーをやっていたのですが、中学の3年間で身長が30センチも伸びて、当時の人気漫画にあこがれたこともあり、高校生からバスケを始めました。

――夢や好きなことが変わるのは悪いことじゃないですよね?

色々な人との出会いや経験で好きなものが変わることは当然だと思います。
もちろん好きなことを貫き通しても良いし、好きなことが変わっても良いので、色々な所にアンテナを張って夢中になれるものを見つけてほしいです。

――プロバスケットボール選手になろうと思ったきっかけは何ですか?

高校3年生で初めて18歳以下の日本代表に選ばれたときに、「頑張ったらこういう舞台に立てるんだ」と知ることができ、その時からプロを目指すようになりました。

――夢をかなえる為に大切にしていることを教えてください。

一つは、夢や目標を決めたらそこから逆算することです。目標に向かって、どうしたらそれが達成できるか考えて、行動していくことが重要だと思います。
そしてもう一つは、自分の武器を作ることです。もちろん練習をたくさんするのは大前提ですが、さらに自分だけの武器を作ることが大切だと思います。
例えば、僕はみんながやりたがらないディフェンスや声出しを誰よりも積極的に取り組んで自分の強みに繋げました。最初はしんどかったけど、続けていくうちに出来なかったことができるようになって、辛い中にも楽しさを発見できました。

――壁にぶつかった時期はありましたか?

高校3年生で18歳以下の日本代表に選ばれ、アジア選手権で3位を獲得し、19歳以下の世界選手権の切符を勝ち取ったのですが、世界選手権の最終選考で落ちてしまい、本大会に出られなかったときは本当に悔しくて泣きました。

――どのように乗り越えたのでしょうか?

泣いても変わらないので、「どうしたら選んでもらえるのか?」を考えました。その時、「今までと同じではだめだから、頑張る方法を変えよう」と思いました。
「体が細いからパワーで負けてしまう」ことが、代表に選ばれなかった理由と聞いて、とにかく必死に体作りをしました。アルバイトをしてお金をためて、専門トレーナーにサポートしてもらったり、食事と筋トレをとにかく意識した結果、21歳以下の日本代表に入ることができました。

――網野さんの次の目標はありますか?

10年以内に自分の教え子たちから日本代表の選手が生まれてほしいです。
そのために、まずは自分がコーチをしている大学を強くする必要があるので、チームとのコミュニケーションを沢山とることや、様々な情報にアンテナを張って自分オリジナルのメニューにカスタマイズした練習を行うことでチームをより強くしていきたいです。

――皆さんに一言お願いします。

夢中になることや好きなものを見つけてほしいし、好きなものがなければアンテナを張って怖がらず色々なことに挑戦してほしいです。
また、考えが違うのは良いことだし素晴らしいことで、そういう違いが武器になるから、一人一人の夢は違うということを理解して、自分の夢をどんどん発信していってほしいです。

1年3組 栗原 三佳さん

「休憩することも覚えながら、苦手なことも楽しめるように、どんどんチャレンジしてほしい」

――小学校の頃はどのような子どもでしたか?

自転車で走り回っているような、元気な子でした。体を動かすのは好きだったけど、スポーツは特にやっていませんでした。

――小中学生の頃の夢は何でしたか?

英語関係の仕事に憧れていました。小学校の時の担任の先生が、毎週色々な国の挨拶を紹介してくれて、「外国語って面白い」と興味を持ったのがきっかけです。

――バスケを始めたきっかけは何ですか?

姉がバスケをしていたので、自分もやってみたいなと思い始めました。

――プロのバスケットボール選手を目指したきっかけは何でしょうか?

高校で強豪校に入って、周りの選手が凄すぎて、ついていくことに必死な時期がありました。そのため「誰よりも頑張らなきゃ」と思い、一つ一つ自分で目標を立てながら練習した結果、できることが少しずつ増えて来たんです。
頑張るための目標を立てるときは、必ず「なりたい自分の姿」を持つようにしているのですが、できることが増えるごとに、いつしか目標とする「なりたい自分の姿」として日本代表選手を思い描くようになりました。

――バスケだけでなく勉強も頑張っていたそうですが、なぜそこまで頑張れたのでしょうか?

とにかく負けず嫌いで、中途半端な自分が嫌だったんです。できなくても挑戦することが大切だと思っていて、勉強に限らず何事にも打ち込む姿勢は今にもいきていると思います。

――まだ夢が決まっていない生徒にアドバイスはありますか?

今は夢が無くても良いので、好きなことややってみたいと思ったこと、今しかできないことにどんどんチャレンジしていってほしいです。努力が苦にならないほど夢中になれるものは、人より頑張れるし、そういうことが夢につながると思います。

――壁にぶつかった時期はありましたか?

全国大会の直前に膝の靭帯を切って、手術するほどの怪我をしたときは、精神的にもつらかったですし、特に怪我の後の6か月間のリハビリは、バスケがしたいのにできなくて、本当に苦しかったです。

――そこからどのように乗り越えたのですか?

仲間や家族に話を聞いてもらうことで乗り越えました。人に話すことでわかってもらえたり、アドバイスしてもらえるので楽になりますし、自分にはない視点や意見をもらうことができます。なにより話を聞いてくれたり、自分を応援してくれている人のために、もう一度頑張ろうという気持ちになることができました。

――栗原さんの今の夢は何ですか?

スポーツのファンを増やすことと、バスケを楽しいと思ってくれる人を増やすことを目標に活動しています。

――皆さんに一言お願いします。

とにかく自分の好きなこと、興味があることを突き詰めてほしいです。そして、挫折した時やしんどい時は人に話してほしいです。何事も一人ではできないし、自分の周りの支えてくれる人や応援してくれる人が必ずいるので。
誰でも最初は初心者なので、無理して自分を追い込みすぎてつぶれないように、休憩することも覚えながら、苦手なことも楽しめるように、どんどんチャレンジしてほしいです。

<参加した生徒の感想>

  • 今後、色々なことに興味を持ち、挑戦していきながら、自分のやりたいことが見つかればいいと思いました。今実現させたい夢にもしっかり向き合って、練習していきたいです。
  • 今まであまり自分の夢を考えたことがなかったので、今回の授業を通して少しやってみたいことを考えることができました。
  • まだすぐに夢は決められないけれど、自分が興味を持ったことは失敗を恐れずに挑戦して、夢や目標に向かっていきたいなと思いました。

「DREAM HOOP PROJECT」って?

「夢」は「輪」のように終わりがなく無限だということを伝えていきたいという想いを込めたプロジェクトです。バスケ選手による授業であることから、バスケのリング「HOOP」とかけて、このプロジェクト名としました。
バスケ選手にこれまでの人生の選択やその選択に至った想いを話してもらうことで、夢や目標を持つきっかけとなってほしいと考えています。
当社は、これからもバスケットボール界と共に、このプロジェクトを全国各地で開催していきます。

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