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バスケットボール

2024年9月12日(木)「DREAM HOOP PROJECT」第7弾を広島県で開催!

バスケ選手が講師となり、これまでの経験を伝えることで、「夢や希望を持つことの大切さ」や「将来について考える」きっかけづくりを行っています。
7回目となる今回は、広島県呉市立昭和中学校の2年生に向けて開催しました。
地元国内男子プロバスケチーム『広島ドラゴンフライズ』の市川 真人選手、河田 チリジ選手と、パリ2024オリンピックバスケットボール女子日本代表で広島市出身の山本 麻衣選手の3名に講師を務めてもらいました。当日開催したイベントの様子を本記事にて紹介します。

2年1組 山本 麻衣選手

「好きなことを楽しめることが、自分の強さになる」

――バスケを始めたきっかけは何ですか?

小学校1年生の時に、姉がバスケットボールをしているのを見て興味がわいたのがきっかけです。

――当時の将来の夢は何でしたか?

バスケ選手にもなりたかったですが、子どもが好きだったので、教師や保育士にも憧れていました。

――夢を早くに持つことは大切だと思いますか?

そうですね。やっぱり夢や目標があるとそれに向かって何をしなくてはいけないのか、日々の行動のきっかけになるので、夢や好きなことがあることは大事だと思います。

――まだ夢が決まっていない生徒にアドバイスはありますか?

自分の好きなことに取り組むと良いと思います。そして、取り組む際には視点を広げて、どういう風になりたいかというように考えることが大切ではないかと思います。あとは、小さな目標を立てることです。どんなことでもいいので目標を立てて、なりたい目標から逆算して取り組むことが大切だと思います。何よりも、好きなことを楽しめることが、自分の強さになると思います。

――バスケをしている中で壁にぶつかった瞬間はありましたか?

中学から高校に上がる時に、高校もトップレベルの学校に入りたいと思っていました。でもトップレベルで活躍するためには、3Pシュートが絶対に必要なんですが、中学までは私は3Pシュートが苦手で、試合でも全く打てませんでした。でも、「トップレベルの高校で活躍したい」という想いから、中学の試合が終わった後に母と猛練習をして、今では逆にシュートが武器になって世界とも戦えるようになりました。

――世界で活躍している中で緊張や不安をどのように乗り越えていますか?

自信を持つのがとにかく大事だと思うのですが、そのためには自分がどれだけ準備をしたか、ということが重要になってきます。「自分はこれだけやってきたから大丈夫」というのが本番で心の支えになります。

――山本さんの次の目標やこれからやってみたいことはありますか?

WNBA(アメリカの女子バスケットボールリーグ)でプレーすることです。世界と戦ってみて、「自分なら出来る」という想いと「もっと成長したい」という想いが芽生えました。
バスケ界のトップであるアメリカでプレーをするために、英語の勉強と、プレーの予習復習は必ずするようにしています。予習で次の対戦相手を研究して臨み、復習で自分のプレーの改善点を探すようにしています。

――皆さんに一言お願いします

夢が今決まってなくても、好きなことや興味あることが仕事になるかもしれないから、色んな経験をして、沢山の人の話を聞くことで、自分の考え方を広げることが大事だと思います。重要なのは、毎日色々なことに興味を示し、吸収することです。これから頑張ってください。

2年2組 市川 真人選手

「ちょっと休んだっていいから、少しずつでも前に進むことをやめなければ夢は叶う」

――バスケを始めたきっかけは何ですか?

小学校2年生の時です。実は、当時は体力もなく、風邪もよくひいて病弱だったんです。でも、身長は高かったので、バスケをやってる友達に誘われた時に「体力づくり」と思って始めました。

――プロを目指したのはいつからですか?

高校2年生の時に、日本代表の海外遠征に何度か連れて行ってもらっている中で、プロを目指す想いが積もってきました。

――高校生で既に夢があったとのことですが、早いころから夢を持つことは大切だと思いますか?

夢を持つのは自由だと思いますし、自分がやりたいと思ったらそれが夢だと思います。
遅かれ早かれ自分のやりたいことはきっと見つかると思いますし。夢を早く持ったらそれに向かって色んな事に取り込めるからいいと思うけれど、焦る必要はないと思います。

――プロの夢を目指している時、大きな壁にぶつかった時期があったと聞きました。

大学2年生の春から夏にかけて、バスケを一度辞めたことがありました。
大学のバスケ部内でコミュニケーションがうまくとれなかったことや、海外選手など自分より強い選手の存在にネガティブになってしまったことなど、色んな原因がありますが、何のためにバスケをしているのか分からなくなり、半年くらいバスケから離れました。ご飯も食べれず、夜も寝れず、体重も半年で20キロも落ちてしまうほど苦しかったです。

――そこからどのように乗り越えたんですか?

バスケから離れて半年ほどたった時に、宇都宮ブレックスの社長さんから「またバスケしようよ」と、練習に声をかけてもらったんです。最初は乗り気ではなかったけれど、参加してみて、プロの練習を目の当たりにしたら、もう一度この舞台でやってみたいという気持ちが少しずつわいてきました。
そこから3、4カ月たったころには、またプロになりたいと思っていました。もしあのとき手を差し伸べてもらえなかったら、僕はきっとバスケ選手になっていなかったと思います。

――いま夢に向かって一人で悩んでいる生徒に、アドバイスをお願いします。

辛いかもしれないけれど、周りに目を向けることが大事だと思います。どんな辛い時も、1人ぼっちってことは絶対なくて、助けてくれる人が誰もいないなんてことはないです。もしそう思って一人で悩んでいるなら、それは自分が助けてもらうのを諦めてしまっているだけ。辛い時に自分が助けてもらうのを放棄してしまったら上がれなくなってしまいます。難しいかもしれないけれど、辛い時こそ、周りに目を向けると、きっと救いがあるはずです。

――夢を叶えるために大事にしていることを教えてください。

「夢をあきらめないこと」と「失敗を怖がらない」ことです。
失敗は成功のためのステップだと思って、叶う為に努力をし続ければ、難しくて大変かもしれないけれど、夢がかなうパーセンテージは上がっていきます。ちょっと休んだっていいから、少しずつでも前に進むことをやめなければ夢は叶うと思います。

――市川さんの次の目標やこれからやってみたいことはありますか?

日本代表のユニフォームを着ることです。2028年のロサンゼルスオリンピックのメンバーに入ることが今の目標です。
ドラゴンフライズの選手としての目標でいうと、僕は去年まで違うチームに所属していて、そこから去年のドラゴンフライズの優勝をみて羨ましいと思っていたので、今年は僕もチームの一員として広島ドラゴンフライズの優勝を目指して取り組みたいです。

――皆さんに一言お願いします

夢をかなえるために、ぜひ夢を言葉として発してください。
言葉は発せられると周りに聞いてくれる人がいるので、「この人はこうなりたいんだ」と、共感してしてくれる人がいたとき、その人が自分の夢を手伝ってくれる可能性が生まれます。
自分で考えて努力するのも大事だけれど、友人や家族など、周りに伝えると協力を得られることがあるので、どんどん夢を言葉にしていってください。

2年3組 河田 チリジ選手

「“Never Give Up” 何が起こっても自分を信じて諦めずに常に戦いつづける」

――バスケを始めたきっかけは何ですか?

子どものころにバスケを見て、背の高い選手が活躍しているのを目にして、自分もやってみたいと思いました。実はもともとサッカーでキーパーをやっていたのですが、バスケをやってみたらとても楽しくて、そこからバスケをするようになりました。

――バスケ選手になりたいと思ったのはいつからですか?

バスケを始めたからには、最初からバスケ選手になりたいと思っていました。でも、明確に思ったのは、アメリカに留学できるとなった時です。

――夢を持つことは大切だと思いますか?

夢を持つのはとても大事だと思います。人生の目標になるし、夢に向かって努力することが人生を豊かにしていくと思います。

――まだ夢が決まっていない生徒にアドバイスはありますか?

僕がサッカーをしていた中でバスケに出会ったように、もしかしたら思いがけず取り組んだものが自分の新しい夢になるということもあると思うので、好きなこと以外にも、選択肢を広げて色んな事に挑戦してほしいし、何事にも全力で取り組んでほしいです。

――夢を叶えるために大切にしていることは何ですか?

夢や目標を決めたら、あとはやることは決まっています。100%の気持ちで取り組んで、目標に向かう為に毎日努力することです。夢を叶えるのは簡単ではないし、大変な道のりですが、地道な努力が大切だと思っています。

――プロを目指している中で、壁にぶつかった瞬間はありますか?

若い時にアメリカに単身で行ったときです。親元から離れるのに加えて、アメリカというトップレベルの国に行くというのが本当に不安でした。でも自分を信じて、追い込んで、時には家族にもサポートをしてもらうことで乗り越えました。

――壁を乗り越えるには周りのサポートも大切ですよね。

先生や両親、クラスメイトとコミュニケーションをとって苦しい時に支えてもらうことは大切です。
夢に向かっている時は不可能だと思って、苦しくなる時もあるけれど、そういう時こそ自分を信じて。困難があるときは成長している時です。

――夢を叶えるために大切にしている言葉などありますか?

“Never Give Up” です。何が起こっても自分を信じて諦めずに常に戦いつづける精神を持ち続けることです。

――河田さんの次の目標やこれからやってみたいことはありますか?

南アフリカで子どもたちを支援する団体を作ることです。特に、色んなスポーツを南アフリカの子どもたちが出来るようになるのが今の一番大きな夢です。

――皆さんに一言お願いします

自分の人生を信じること。色んな壁にぶつかると思うけれど、諦めない事が何より大事。

<参加した生徒の感想>

  • 自分のやりたいことをたくさんやった中で、1つの夢に突き進んでいるとわかりました。
  • 自分には今夢がまだなかったけど、これから見つけて努力していきたいと思いました。
    たくさん挫折があるかもしれないけど市川選手みたいに夢を諦めずに頑張れるようになりたいです。
  • 沢山のことにチャレンジすることでまた新たな才能を自分で感じたり、自分にあった仕事などを見つけることができるとわかりました。
  • 夢や目標を持つことは人生を通してとても大切なことなんだなと思いました。
  • センスや才能じゃなくて努力してプロになったと聞いたので努力することが大事なんだと思いました。

<講師を務めたアスリートの感想>

  • 山本 麻衣選手
    夢授業では、みんな固定概念にとらわれず自由な発想をもっているのがいいなと思いました。自分が好きなことを仕事にできているということを改めて実感したので、今の環境に感謝してこれからもバスケを楽しみたいなと思いました。
  • 市川 真人選手
    生徒たちみんな自分のやりたいことを具体的に考えていて、自分自身としても中学生から学ぶことが沢山ありました。「あきらめないこと」「失敗してもやり続けること」という言葉が出てきて、自分自身も同じことを大事にしているので、改めて大切なことだと感じることができました。
  • 河田 チリジ選手
    自分も小さい時に夢があったことを思い出し、今の子どもたちが夢があることは素晴らしいことだと感じました。1人1人自分の夢や好きなことを何か持っていて、自分の将来を信じて進もうとしていることが印象に残っています。自分も改めて、自分を信じて進むことが大切だと思えました。

「DREAM HOOP PROJECT」って?

「夢」は「輪」のように終わりがなく無限だということを伝えていきたいという想いを込めたプロジェクトです。バスケットボール選手による授業であることから、バスケットボールのリング「HOOP」とかけて、このプロジェクト名としました。
バスケ選手にこれまでの人生の選択やその選択に至った想いを話してもらうことで、夢や目標を持つきっかけとなってほしいと考えています。
当社は、これからもバスケットボール界と共に、このプロジェクトを全国各地で開催していきます。

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