昨年4月に日経平均株価は2万円を回復。実に2000年のITバブル以来で15年ぶりのことでした。しかし8月中旬以降、株価は下落に転じ、今年2月と6月には一時1万5千円を下回りました。東京証券取引所1部の株式時価総額も、一時は600兆円を初めて超えたものの、再び500兆円を下回っています。短期間に100兆円以上が消失しました。
このように株価が下落する中、日本の株式市場で主要な参加者である海外投資家は、日本株式を大量に売っていました。東京証券取引所グループが発表している海外投資家の売買動向を見ると、2015年6月以降はほぼ一貫して日本株式を売却していたことが分かります。特に昨年8月、9月の2カ月だけで、6兆円以上売り越しました。