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ご挨拶

お客様や社会から一層の信頼をいただくために 成長し続ける事業基盤を作り、揺るぎないマーケットリーダーに成る

代表取締役社長 清水博

はじめに

 私は、昨年の社長就任に際し、「変化を積極的に取込む」「お客様や社会から一層の信頼をいただく」という2つの想いを込め、人生100年時代をリードする日本生命グループとして「成長し続ける事業基盤を作り、揺るぎないマーケットリーダーに成る」ことを新たな目標として1年間邁進してまいりました。
 昨年を振返りますと、地震、豪雨、台風など大規模な自然災害が、想定を超えるレベルで多発し、広い範囲が災害に見舞われました。「お客様や社会から一層の信頼をいただく」ために、我々にとって最も重要な責務は、いかなる状況であってもお客様から引受けた保障責任を果たすことです。被災地での営業職員によるフェイス・トゥ・フェイスの取組を目のあたりにし、生命保険会社としての社会的使命の大きさを改めて感じた1年でした。
 また、現在の生命保険事業を取巻く環境は、人口減少や高齢化の進展、超低金利の継続、デジタル化や先端ITの急速な展開など構造変動の真っ只中にあり、当社の収益や事業構造に大きな影響を与えています。しかしながら、このような厳しい事業環境にある中でも、生命保険市場は、今後単純に縮小していくとは考えておらず、むしろ長寿、健康、女性とシニアの活躍、資産形成等をキーワードに、生命保険に対するニーズはますます多様化し、拡大していくと考えています。

中期経営計画「全・進-next stage-」の2年間を振返って

 当社では、2017年度から中期経営計画「全・進-next stage-」をスタートしました。「人生100年時代をリードする日本生命グループに成る」ことをスローガンに掲げ、2020年度までに「保有年換算保険料8%成長」「お客様数1,400万名」「グループ事業純利益700億円」「自己資本6.5兆円」の4つの経営目標を掲げています。更に2018年度からは「収益力の強化」「業務と事業の変革」「グループ経営の推進」の3つの具体的な戦略を立て、各事業に取組んでまいりました。
 この2年間では、複数の新たな保険商品の発売や、ヘルスケア事業など生命保険事業と親和性のある新たな事業への展開、グループ会社間でのシナジーの発揮等、中期経営計画の目標達成に向けて各分野で取組んだ結果、保有年換算保険料は+5.2%、お客様数については1,383万名、グループ事業純利益は565億円、自己資本は6.2兆円となり、それぞれ堅調な進捗となりました。
 2019年度は、中期経営計画達成に目途をつける年度です。同時に、揺るぎないマーケットリーダーに成るべく、更なる成長に踏み出す年度でもあります。「全・進-next stage-」3年目として、昨年策定した3つの具体的な戦略に一層取組んでまいります。

具体戦略① 収益力の強化

 具体戦略の1つ目は、「収益力の強化」です。販売・サービス、商品戦略といった保険事業と資産運用等の両面から、すべてのチャネルの販売力を高め当社の収益力の強化を目指してまいります。

販売・サービス

 お客様を増やし、マーケットでのシェア拡大を目指していきます。
 当社の最大の強みであり、販売チャネルの中核である営業職員チャネルでは、営業職員が年に1回、お客様一人ひとりを訪問し、入院や手術等の有無の確認、契約内容等をご案内する「ご契約内容確認活動」を2007年から実施しており、今後も約5万名の営業職員等が、お客様に寄り添い、フェイス・トゥ・フェイスで、きめ細やかなお客様サービスを提供していきます。2019年4月からは新携帯端末「TASKALL」を導入し、営業職員のお客様対応力の強化ならびに、お客様サービスの向上を図っております。また、サービスレベルの維持・向上に向け、営業職員一人ひとりを大切に育てる新育成体制を導入し、営業職員の知識・活動面での一層のレベルアップに取組んでおります。
 一方で、人口動態やライフスタイルの変化、お客様ニーズの多様化にともない、営業職員チャネル以外の販売チャネルも台頭しております。こうした変化にも対応するべく、来店型店舗であるニッセイ・ライフプラザや、シニア・リタイアメント層を中心とした相続や資産形成ニーズへの対応としての金融機関窓口販売、また、自ら店舗へ赴き、ご自身で保険商品を比較したいお客様に向けた乗合代理店マーケットでの更なるシェア拡大等、多様な販売・サービスチャネルを引続き、展開してまいります。

商品戦略

 時代とともにお客様ニーズは変化しておりますので、今後もお客様と社会に役立つ保険商品の開発に取組んでまいります。
 2018年4月には、6つの生活習慣病と臓器移植を保障する「ニッセイみらいのカタチ 特定重度疾病保障保険“だい杖ぶ”」を発売し、当社の主力商品である「みらいのカタチ」を13種類の保険へと進化させ、よりお客様のニーズにあわせた組合せが可能になりました。この「みらいのカタチ」に、2019年4月から入院・外来手術等に備える保険、入院総合保険「NEW in 1」が加わりました。日帰り入院からまとまった金額の一時金をお受取りいただけるようになったことで、よりお客様ニーズにあわせた保険商品へと進化しております。
 また、経営統合した大樹生命やニッセイ・ウェルス生命、この4月に開業したはなさく生命等、グループ一体となって幅広いラインアップの商品を機動的にご提案できるように取組んでおります。
 今後も、幅広い商品提供や新たなサービスの開発により、多様化するお客様のご要望にきめ細やかに対応できる商品開発体制を構築してまいります。

資産運用

 低金利環境が継続する等、厳しい運用環境下においても収益力を強化し、資産運用の更なる高度化も進めてまいります。
 グローバルに分散投資を推進する中で、外国債券やクレジット、成長・新規領域への投融資を継続し、長期・安定的な運用利回りの向上を目指していきます。特に、成長・新規領域へは2兆円、その内ESG債等へ7,000億円の投融資を実施する計画で、利回り向上や持続可能な社会の形成に貢献していくため、投融資活動を積極的に推進しております。運用力の向上は一時払商品等の魅力向上にも寄与しており、昨年度は金融機関窓口販売のシェア拡大に大きな役割を果たしました。
 こうした資産運用の高度化を図る一方で、リスク管理の強化を図ってまいります。地政学リスクの台頭や急激な相場変動に対しても、複数のリスクシナリオをあらかじめ用意したフォワードルッキングなリスク管理を徹底し、あらゆるリスクへ備えてまいります。更に、スチュワードシップ活動の充実等、機関投資家としての責任を一層果たすよう、取組んでまいります。

具体戦略② 業務と事業の変革

 2つ目のポイントは、「業務と事業の変革」です。
 デジタル化と先端IT活用は、業務や事業を革新し、新たな価値を生み出す大きな力を持っています。特に、業務の効率化、お客様の利便性の向上、営業職員等の生産性の向上、事業の拡大や新規事業の立上げの4つの領域で導入を進めていきます。
 これまでも当社はデジタル化への取組を積極的に進めてきました。2012年には新契約手続のペーパレス化を実現し、RPAの導入数は業界トップクラスです。
 また、先端IT技術の革新による、事業環境の変化に対応するため、シリコンバレーへ職員を派遣しているほか、2018年度からはフィンテック対応の専管組織としてイノベーション開発室を設置し、機動的に対応する体制を整備しています。
 そして2019年度からはデジタル化と先端IT活用への取組を加速し、お客様満足度の向上とお客様数の増加を実現するため、「Next Value プロジェクト」をスタートしました。
 これらの取組を通じて、既存事業の効率化と、新規ビジネスへの進出等、事業の構造改革に取組み、成長の原動力にしていきたいと思います。

具体戦略③ グループ経営の推進

 3つ目のポイントは、「グループ経営の推進」です。
 相互会社である当社の最終的な経営目標は「契約者利益の最大化」であり、グループでの取組はその目標を達成するための手段の1つであると考えています。具体的には、国内外の生命保険事業とアセットマネジメント事業を柱に、グループ間での一層のシナジーの発揮と、グループ事業の発展を目指すことで、事業基盤を分散し、安定した収益の獲得を図るとともに、グループを通じて、お客様へ最適な商品・サービスを提供してまいります。
 大樹生命とは、営業職員チャネルで複数商品を相互供給しており、両社で商品ラインアップの拡充に取組んでおります。ニッセイ・ウェルス生命とは、金融機関窓口販売領域における迅速な商品の供給、金融機関へのサポートの充実等を図り、グループ一体となって、お客様ニーズにお応えし続けることを目指してまいります。これに加え、2019年4月にはなさく生命が開業しました。国内生命保険会社4社体制のもと、各社の強みをいかし日本生命グループとしての販売力を高め、市場開拓を進めてまいります。
 アセットマネジメント事業においては国内のニッセイアセットマネジメント、海外の米TCW社等との協業を通じて、運用力の向上を図り、お客様の資産形成ニーズへお応えしてまいります。
 また、グループ事業強化を掲げる中、豪MLC社や米TCW社など海外の保険会社およびアセットマネジメント会社に出資を行っており、海外事業が占める役割は大きくなっております。2018年11月には、海外グループ会社のトップ交流ならびにグループ会社のガバナンス強化を目的として、海外グループ会社のトップを一堂に集めたGlobal Executive Forumを開催しました。
 グループ各社が自律的に事業の成長を目指すとともに、グループが一体となって戦略を構築し、日本生命グループ全体の販売力や運用力の一層の向上に結び付けていきます。

全てのベースとなる人材育成

 日本生命にとって、人材育成とは、全てのベースとなる礎であると考えています。一人ひとりの良い所を伸ばし、可能性を花開かせるべく、私自身が先頭に立って、人材育成に取組んでまいります。
 また、多様な人材が多彩に活躍することも、会社の持続的な発展の基礎となります。お互いを認め合い、全員がいきいきと働く職場づくりに取組むとともに、女性とシニアの活躍を柱に、引続きダイバーシティも進めてまいります。また健康経営の推進により、役員・職員、お客様・社会の健康増進に取組んでいきます。

“大切な人を想う”のいちばん近くで。

 当社は、人生100年時代を生きるお客様を、日本生命グループ全体でお支えすることを通じ、お客様にとって「親しみやすく、最も身近な生命保険会社でありたい」という想いを込め、「“大切な人を想う”のいちばん近くで。」を企業メッセージとしております。
 全役員・職員がこの想いを胸に、これからもお客様に寄り添ったフェイス・トゥ・フェイスのサービスを提供してまいります。また、よりよい地域・社会づくりに貢献するため、全国の自治体と健康増進などの幅広い分野で協定を締結させていただくとともに、全社運動の「ACTION CSR-V〜7万人の社会貢献活動〜」を継続していきます。
 また、当社は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会におけるゴールドパートナー(生命保険)として、「Play,Support.さあ、支えることを始めよう。」をスローガンに、オリンピック・パラリンピックのムーブメントを全国に拡げる様々な取組を展開してまいりました。その一環として、2018年7月から、約2年間をかけて全国47都道府県を巡回する「日本生命 みんなの2020全国キャラバン」を開始しました。2019年3月には、東京2020オリンピック聖火リレーのスポンサープログラムの最高位である、プレゼンティングパートナーに就任しました。当社は引続き、全役員・職員で、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の成功に貢献してまいります。

最後に

 当社は、2019年7月4日に創業130周年を迎えました。130年間の発展の原動力は、フェイス・トゥ・フェイスの活動を通じ、お客様のことを真っ先に考え、お客様に寄り添い、安心を支えるという、強い使命感と意思の力に他なりません。
 また、2015年には、国連で持続可能な開発目標(SDGs)が採択されましたが、さまざまなステークホルダーの声に耳を傾け、多様化・複雑化する社会課題に企業活動全体を通じて対応していくことは、当社の創業の精神の実現そのものです。
 これからも当社は、150年、200年そして未来永劫にわたり人々がより良く生きることを支えるため、お客様をお支えし、地域・社会とともに発展してまいりたいと思います。

 引続き、ご支援、ご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。