既往歴(きおうれき)とは?持病や現病歴、既往症との違いや保険加入時の告知義務について
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病気/ケガ
2026.06.08
既往歴は、保険加入の引き受け可否や条件を決めるための基準の一つです。しかし、そもそも既往歴が何を意味し、どのようなことを告知すればいいのかわからないという方もいるでしょう。この記事では、既往歴が意味するものや、持病など似た言葉との違い、保険加入時に既往歴の告知が必要な理由などについて解説します。
〈この記事でわかること〉
- ・既往歴とはこれまでにかかったことがある病気やケガの履歴のこと
- ・保険の加入の際には既往歴を告知する義務がある
- ・既往歴があっても保険の加入は可能
- ※記事中で言及している保険に関して、当社が提供する保険と保障内容が異なる商品もあります。
既往歴とは
「既往歴(きおうれき)」とは、これまでにかかったことがある病気や、受けた手術、大きなケガなどの履歴のことです。病歴と言い換えることもできます。過去に通院や入院、手術をともなった病気だけでなく、骨折や頭部強打などのケガの治療歴、輸血経験、各種アレルギー、妊娠・出産経験なども既往歴に含まれます。
なお、一般的に保険の告知では、既往歴および「現在の受診・治療状況」が質問されるため、告知書の質問内容に沿って正確に回答することが大切です。
持病や現病歴、既往症との違い
既往歴は、持病や現病歴、既往症と以下のような違いがあります。
| 持病 | 現在も継続して治療・観察している病気のこと。 慢性的に続いている病気や、以前からずっと抱えている病気などを指します。高血圧症や糖尿病、喘息、アトピー性皮膚炎などが代表例です。 |
|---|---|
| 現病歴 | いま病院にかかる原因となっている症状の経過のこと。 いま現在も治療・観察が続いている病気、つまり受診のきっかけとなった症状が、いつから、どのように始まり、どのような経過をたどっているかという一連のストーリー(履歴)のことを指します。 |
| 既往症 | 過去にかかったことがあり、治療・投薬などを受けて現在は治癒している病気やケガのこと。 |
つまり、既往歴と持病・現病歴の違いは「すでに治癒しているかどうか」です。一方、既往歴と既往症はどちらも「すでに治癒した病気やケガなど」のことであり、質問された場合に答える内容はほぼ同じです。
保険に加入する際には既往歴の告知が必要
保険に加入する際には健康状態に関して告知をする義務があり、既往歴の告知も必要です。
告知義務がある理由は、加入者間の公平性を維持するためです。健康な人と既往歴がある人とでは、将来入院したり死亡したりするリスクの大きさが異なります。リスクの大きさが異なる人々が、保険料や保険金の支払いなどに関して同じ条件で加入すると、加入者間の公平性を保てません。
保険会社では保険に加入する人それぞれが、将来、入院・手術・死亡などに関してどれくらいのリスクを抱えているかを個別に判断しています。公平性を維持するために、そのリスクの大きさによって、保険料を設定したり契約の引き受け条件を決めたりしているのです。その判断基準の一つとして、加入希望者の過去の健康状態、つまり既往歴の告知が求められるというわけです。
なお、保険募集人に口頭で伝えるだけでは告知したことになりません。保険会社があらかじめ用意している「告知書」の質問に、正しく回答を記載して提出することで、はじめて告知したことになります。ケースによっては保険会社が指定した医師へ口頭で伝えることが必要で、これも告知に該当します。
どちらの場合でも、質問された項目について正しく告知していなければ、告知義務違反とされる可能性があるため注意しましょう。告知義務違反とされると、「保険金・給付金が支払われない」「契約が解除される」などのリスクがあります。
告知書の内容は保険会社によって異なる場合もありますが、一般的には以下のような質問があります。
| 質問の例 | |
|---|---|
| 最近の健康状態について |
|
| 過去の病歴について |
|
| 健康診断の結果について |
|
| 特定の病気について |
|
なお、加入時に既往歴の告知を忘れていることに気付いたら、生命保険会社に連絡してあらためて告知をし直す必要があります。対応や手続きの方法は保険会社により異なるため、迷う場合は保険会社へ確認しましょう。
既往歴があっても保険に加入はできる?
既往歴があっても、保険に加入できる可能性はあります。その主な理由は以下のとおりです。
- ・既往歴の内容によってはリスクが低いとみなされることがある
- ・引受基準緩和型保険への申し込みもできる
- ・特別条件をつけて加入できることもある
それぞれ、以下で説明します。
既往歴があるから加入できないとは限らない
既往歴の内容(病名、時期、経過)によっては、通常どおりに保険加入できる場合もあります。既往歴があるからといって必ずしも加入できないというわけではないため、正しく告知をしましょう。
たとえ過去に重い病気を経験された方でも、現在は完治または寛解しており、一定期間が経過していれば加入できるケースもあります。 最終的な判断は各社の審査基準によって異なるため、ご自身の状況で加入が可能かどうか、まずは保険会社や担当者に詳細を確認してみるのがよいでしょう。
なお、一般的な保険以外にも、既往歴がある人が加入しやすい保険もあります。
引受基準緩和型保険を検討する
引受基準緩和型保険は、持病や既往歴がある人でも、一般的な保険より加入しやすいように設計された保険です。具体的な質問の内容や数は保険会社によって異なりますが、一般的な保険に比べると引き受け条件が緩和されており、告知する項目が少なくなっています。
その一方で、加入のハードルが低い分、注意点も存在します。一般的な保険に比べて保険料が高い傾向にあります。また、契約日から一定期間は給付金額が削減されるものが多いため、削減される期間や割合などの条件をきちんと確認しておきましょう。
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- 持病や既往症がある方も申し込みしやすい
- 病気やケガによる入院・手術・放射線治療を一生涯保障
- ※詳しいご検討にあたっては、「契約概要」「注意喚起情報」「ご契約のしおり-定款・約款」を必ずご確認ください。
特別条件付契約で加入も可能
既往歴の内容によっては、一般的な医療保険や生命保険に特別条件付きで加入できる場合があります。特別条件とは、たとえば、「保険料の割増」「保険金や給付金の削減」「特定の部位や病気に関して支払いしない(特定部位不担保)」などといった条件です。
これらの条件は既往歴の内容や保険の申し込み内容などによって、1つ、あるいは複数の条件を組み合わせて決められます。
まとめ
既往歴は、過去にかかった(または経験した)けれども現在は治癒している病気やケガなどの履歴です。保険会社が加入申し込みを受けるかどうか判断するための大切な基準の一つで、申し込みの際には告知をする必要があります。なお、既往歴があっても通常どおりに加入できたり、特別条件をつけて加入できたりする場合があるため、ありのままの事実を告知しましょう。万一、正しく告知をしないと契約解除などのリスクがあります。それでも不安な場合には、引受基準緩和型保険の加入を検討されるのもおすすめです。
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監修者プロフィール

ファイナンシャルプランナー(CFP®、ファイナンシャル・プランニング技能士)
續恵美子(つづき・えみこ)
生命保険会社にて15年勤務したあと、ファイナンシャルプランナーとしての独立を目指して退職。その後、縁があり南フランスに移住。夢と仕事とお金の良好な関係を保つことの厳しさを自ら体験。
渡仏後は2年間の自己投資期間を取り、地元の大学で経営学修士号を取得。地元企業で約7年半の会社員生活を送ったあと、フリーランスとして念願のファイナンシャルプランナーに。生きるうえで大切な夢とお金について伝えることをミッションとして、マネー記事の執筆や家計相談などで活動中。


