2024年9月16日(月・祝)車いすテニス小田凱人選手トークショー
”夢授業”~みんなで自分の未来を考えよう in 名古屋~ を開催!

パリ2024パラリンピックで見事金メダルを獲得した、車いすテニス小田凱人選手(当社サポート選手)が講師となり、これまでのヒストリーや困難を乗り越えた経験を伝えることで、「夢やチャレンジする気持ちを持つことの大切さ」を考えるトークショーを開催しました!
パリ2024パラリンピック閉幕後、初のトークショーイベントということで、登場の際は大きな歓声と拍手に会場が包まれました。


小田選手トークショー 「世界を変える」ことが夢
まずは小田選手のお話を伺っていきます。
――パラリンピック帰国後、いかがですか。
パリから帰ってきて、テレビとかに出させてもらったり、地元に帰ってきて、やっと金メダルを獲得したことを実感しはじめました。こうやって、地元でトークショーを開催することはなかったので、とても嬉しいです。

――小田選手の子どもの頃の夢はなんですか?
あまりちゃんと決まっていたわけではないですが、小さい頃から「世界を変えてやる」とか言ってる子どもでしたね(笑)
方法はなんでも良くて、テレビに出たいとか、有名になりたいとか、皆にメッセージを伝えたいとか、そんなことを考えてましたね。
――車いすテニスに出会ったきっかけは?
病気になって入院中に、病院の先生に動画を観せてもらったことがきっかけです。国枝選手の試合の動画をみて、これだ!と思って、すぐにお年玉でラケットを買って、気づいたら公園で練習してました。親も後押しをしてくれて、最初は全然できないけど、とにかく楽しかったことを覚えています。
――夢に向かってどんな努力をしてきましたか?
努力という感覚はあまりなく、趣味に近い感じで、とにかく好きだったから、ずっとやりたいだけやってた感覚でしたね。親にたくさんサポートしてもらいながら。
――それでも、何か我慢をしていたこととかはありましたか?
コロナ期間、何かやれることを考えた時に、毎日の腕立てとかいろいろ考えていたのですが、まずはお菓子とジュースをやめようと決めました。正直、最初はなかなかやめられなかったんですけど、ある年の1月1日に、夢をかなえるために、決めたことを貫こうと、覚悟を決めました。それからはずっと続けられました。
勝負の時には「これだけやってきた」という自信が、大事だと思います。これまでやってきたことが間違いなく自信につながると思っているので、そこにつなげるためにやってきました。


――金メダルをとって、次の夢は見つかりましたか?
世界を変えるという夢に向けては、変わらずやり続けたいと思っています。この夢があると、ずっとチャレンジしていくことにつながるので、ずっと続く夢だと思っています。
あとは、車いすを、スケボーとか自転車のように、誰でも楽しめるものにしていきたいと思っています。
続いて、会場にお越しの子どもたち、保護者の皆さんに、用意されたシートに「新しく始めること」「チャレンジしてみたいこと」を書いてもらいました。
小田選手の話を聞いて、真剣な表情でシートを記入する参加者

参加者に、自分の「チャレンジすること」を発表してもらい、チャレンジしていくことを小田選手と約束しました。
「剣道やっていて、体を大きくして、誰にも負けない体を作りたいです。」

発表した参加者に、小田選手から金メダルをかけてもらう場面もありました。

質問コーナーでは、事前に記入していただいた質問BOXから、小田選手がランダムに引いて、その場で質問に回答しました。
――パラリンピックは楽しかったですか?
パラリンピックはずっと出たいと思っていた舞台だったので、めっちゃ楽しかったです。選手村では、色々な国の方、競技の方と会えて、毎日が新鮮でした。
――悔しくて、心が折れそうになった時はどのように気持ちを入れ替えますか?
うまくいかないときも「楽しむ」ことを忘れないことが大事だと思います。やっぱり楽しくないとうまくならない、うまくいってなくても、楽しめば楽しむほど、それに比例してうまくなると思っています。
もちろん、ただただ楽しむだけではなくて、どうしたら良い結果につながるのかを色々考える。その考えることも含めて、楽しんでやるのが大事かなと思います。


最後は小田選手のサイン入りグッズ等があたる抽選会で、会場は大盛り上がり。


お帰りの際は、小田選手が一人ひとり、握手でお見送りしました。


イベントの最後に参加者から小田選手へ書いていただいたメッセージは、その場で本人にお渡し。小田選手への応援の輪が広がりました。



<参加者の感想>
- バスケでオリンピックに出たいと思っています。今日の小田選手のお話を聞いて、自分もできることからやっていきたいと思いました。
- 夢やチャレンジをテーマにしたお話や、パラリンピックでのお話等、子どもにとってメダリストの話を直接聞けたことが良い刺激になったようです。