ファイナンシャルプランナーがお教えします!
ご存知ですか?
お子さまの教育費のこと。
日々成長していくお子さまの姿を見るのは、本当にうれしく幸せなものです。
一方で、お子さまの塾や習い事、また、将来の進学など、お金の事は避けて通れないのも事実です。
そんなお子さまの教育にかかわるお金について、専門家であるファイナンシャルプランナーの松浦先生にお聞きしました。

ファイナンシャルプランナー
松浦 建二(まつうらけんじ)先生
お子さまにかかる教育費は授業料だけではありません。入学金や通学費、教材費、教科外活動費、更には習い事、塾等の学校外活動費などもかかり、教育費関連の支出が家計に与える影響はかなり大きいのが現実です。経済的な理由でお子さまが進学を諦めることのないよう、計画的に備えていきたいものです。

松浦 建二(まつうらけんじ)
保有資格:CFP®認定者、1級ファイナンシャルプランニング技能士
大手住宅メーカー、生命保険会社での勤務を通じて、個人・法人の生命保険を活用したリスク対策や資産形成、相続対策などのコンサルティングを経験。2002年からは、ファイナンシャルプランナー(FP)としてライフプランニングや生命保険見直し、住宅購入サポート、法人向けコンサルティング業務等の他、FPに関する講演や各種メディアへの執筆活動も多数行っている。青山学院大学非常勤講師。日本FP協会広報センター相談員(2007〜2008年)。FPや金融機関の方々との定期的な交流勉強会も精力的に行っている。
お子さまの教育費 Q&A
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ここが
知りたいQ1お子さまにかかる教育費は
どのくらい!?- 松浦先生A1
- 国公立か私立か、自宅か下宿か、文系か理系かなど、お子さまの進路によって教育費は大きく異なりますが、[(図表1)標準コース(大学自宅)合計]でも約837万円となっており、とても1年や2年で貯められるような額ではありません。
それでも、お子さまがどのコースでも選べるよう準備はしておきたいものですよね。
まずは、それぞれのコースでどのくらいかかりそうか確認しておきましょう。
お子さま1人にかかる教育費は…?
(図表1)学習費総額
標準コース
小学校〜高校/公立、
大学/私立文系とした場合- 小学校〈6年間〉約167万円
- 中学校〈3年間〉約134万円
- 高校〈3年間〉約137万円
- 大学下宿〈4年間〉約798万円(大学自宅)(約399万円)
- 合計 大学下宿 約1,236万円(大学自宅)(約837万円)
オール国公立コース
大学/文系とした場合
- 小学校〈6年間〉約167万円
- 中学校〈3年間〉約134万円
- 高校〈3年間〉約137万円
- 大学下宿〈4年間〉約688万円(大学自宅)(約289万円)
- 合計 大学下宿 約1,126万円(大学自宅)(約727万円)
オール私立コース
大学/文系とした場合
- 小学校〈6年間〉約930万円
- 中学校〈3年間〉約421万円
- 高校〈3年間〉約290万円
- 大学下宿〈4年間〉約798万円(大学自宅)(約399万円)
- 合計 大学下宿 約2,439万円(大学自宅)(約2,040万円)
※小学校〜高校は年間費用(学校教育費+学校外活動費)です。
※大学は「受験諸費用+入学金等+年間授業料」、下宿の場合は「自宅外通学を始めるための費用」と「仕送り額」を加算しております。
文部科学省「平成30年度子供の学習費調査」から計算
「国公私立大学の授業料等の推移」
「令和元年度私立大学等入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)の調査結果について」
(株)日本政策金融公庫「令和2年度教育費負担の実態調査結果」から計算
(児童手当(旧子ども手当)は考慮しないものとする)閉じる
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ここが
知りたいQ2教育費のためにどのくらい
貯めていけば良いの!?- 松浦先生A2
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例えば大学4年間の教育費約399万円[(図表1)標準コース(大学自宅)]をお子さまが生まれてからの18年間で貯めようとすると、毎月1.8万円くらい積立てていく必要があります。
また、同じく標準コース(大学下宿)の教育費約798万円を18年間で貯めようとすると、毎月3.7万円くらい積立てていかなければなりません。教育資金は使う時期が決まっているだけに、早めに準備を始めるようにしましょう!※積立額の数値は元本部分のみ
図表1
教育費のためにコツコツ貯めていくと
*(図表1)標準コースより
教育資金のための月々の貯蓄額は…?
出典:エフピー教育出版「平成30年 サラリーマン世帯生活意識調査」
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ここが
知りたいQ3どんな方法で教育資金を
準備していくのが良いの!?- 松浦先生A3
- 教育資金は、その目的から安全かつ確実に準備していきたいものですよね。
子育ての先輩達は、生命保険会社の子ども保険(39.1%)や、銀行の定期預金等(19.8%)を利用して教育資金を準備している方が多いようです(図表2)。
生命保険会社の子ども保険は、契約者に万一のことがあった場合、以後の保険料が免除になるなどの保障がついていたりと、方法の一つとして考えてみたいですね。
教育資金の準備方法は…?
(図表2)
出典:エフピー教育出版「平成30年 サラリーマン世帯生活意識調査」
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ここが
知りたいQ4学資保険はどのようにして
選べば良いの!?- 松浦先生A4
- 子ども保険は学資保険とも呼ばれますが、その目的は安全かつ確実に教育資金の準備をすることです。
「学資保険を選ぶ際の基準」についてのアンケートによると「返戻率」や「保険会社のブランド」「保険会社の担当の人」で選ぶ方が多いようです。(図表3)
その他、子育てに関する付随サービスの有無なども参考に、ご自身のニーズに合わせて選択したいですね。
学資保険を選ぶ際の基準
(図表3)
出典:株式会社ネオマーケティング「平成23年6月実施 お子さまに関するアンケート」
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