終活とは?メリットや必要な準備・進め方について紹介

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2026.05.18

終活という言葉はよく聞くけれども、実際は何をすれば良いのか、そもそも自分に終活の必要があるのかわからないという方もいるかもしれません。終活は残りの人生を有意義に過ごすことや、家族にかかる負担を軽減させたりするのが主な目的です。

この記事では、終活の意味や目的、終活をするメリットなどを解説します。終活の進め方や、終活を進める上でのポイント・注意点も紹介しますので、参考にしてください。

〈この記事でわかること〉

  • 終活をすることで将来の不安を解消できる
  • 遺された家族の負担の軽減にもつながる
  • 相続対策を進めたい場合は生命保険の活用もおすすめ
  • エンディングノートは定期的に見直すことが大事

終活とは?

終活とは、「人生の終わり(最期)をどうするのか、どうしたいのか考え、最期に向けて身の回りの整理をしたり、自分の意思を伝えたりする活動」のことです。たとえば、財産や所持品の整理や処分をしたり、医療や介護、葬儀などの希望を伝えたり、などといった活動が終活に該当します。

終活の目的は、遺される家族の負担を減らすことや、残りの人生をより有意義に、安心して生きることなどです。

終活として何をやるか、いつ始めるかに特に決まりはありません。しかし、始めるタイミングとしては、思い立ったらすぐに取り掛かると良いでしょう。身の回りの不用品の処分などは、健康なうちから始める方がスムーズに進められます。

終活をするメリット

終活をする具体的なメリットは次のとおりです。

  • 自分や家族の将来への不安解消につながる
  • 自分の今後の人生について、意思や希望を伝えられる
  • 遺された家族の負担を軽減しやすくなる
  • 家族間のトラブル防止につながる

それぞれくわしく見ていきましょう。

将来への不安が解消される

将来のことを考えると「もし自分が倒れたらどうしよう」「お葬式やお墓はどうすれば良いんだろう」など、さまざまな不安が先に立つという方も多いでしょう。終活で不安に思うことの対処法を具体的に準備していくことで、不安が解消されて、安心感を得られます。

また、人間関係や持ちものを整理すると、これまでの人生を振り返るきっかけになります。「自分が残りの時間で何をしたいのか」に気付くこともあるでしょう。

自分の意思を伝えることができる

終活を通して、自分の最期に関わることを明確にしておくことで、家族に自分の意思を伝えられます。

自分の意思を伝える手段の一つが、エンディングノートです。具体的には、重篤な病気になった場合に延命治療を望むかどうか、葬儀はどのようなスタイルを希望しており、誰に知らせてほしいか、財産をどのように分けたいかなどを書いておきましょう。

遺された家族の負担を減らせる

延命治療の希望や葬儀のスタイルなどをまとめておくことで、自分が口頭で伝えられなくなった場合でも、意思や希望を家族へ伝えられます。その結果、医療機関や葬儀社とのやりとりで家族が悩まなくて済み、事務的・精神的な負担を軽減できるでしょう。

また、終活によって生前に身の回りの物事を整理したり、銀行口座や保険などの契約情報もまとめたりしておくことで、遺品整理や各種の手続きにかかる遺族の負担を減らせます。その結果、相続手続きもスムーズに進みやすくなるでしょう。

家族や親族間でのトラブルを防げる

終活によって自分が所有する財産の確認や整理を行い、誰に何を引き継いでほしいか希望を伝えておくことで、遺産分割がスムーズに進みやすくなります。ただし法的な拘束力はないため、法的要件に沿って財産目録や遺言書を準備しておけば、相続を巡るトラブル防止につながります。

終活に必要な準備や進め方

終活の準備や進め方に決まりはありませんが、次のような順序で進めていけばやるべきことの確認や身の回りの整理、希望の明確化をしやすくなります。

  • エンディングノートを作る
  • 必要なもの・不要なものを洗い出す
  • 財産の整理をする
  • 保険の見直しをする
  • 介護や医療の希望をまとめる

エンディングノートを準備する

まずは、自分の考えや希望、財産や必要な手続き、連絡先などの情報を残しておくためのエンディングノート(終活ノート)を準備し、必要な項目を記載することから始めましょう。

エンディングノートの様式や、記載する項目に決まりはありません。人によって残しておくべき情報や、伝えたい内容は異なります。そのため、自分のケースに合わせて、内容をカスタマイズするのもおすすめです。

書くことがすぐに思いつかない人は、以下の項目を参考にしてみましょう。

基本情報 自分の名前や生年月日、親戚、交友関係、連絡先リストなど
※特に一人暮らしの方や、親戚が遠方に住んでいる方は必須
医療や介護の現状や希望 かかりつけの病院、病名、終末期医療(延命治療)に関する情報および、加入している公的医療保険や介護保険などの情報
加入している生命保険など 保険会社名や保険商品名、手続きに必要な書類などの情報
資産や不動産 預貯金や有価証券、不動産など、所有する財産の種類や金融機関名、支店名、連絡先などの情報
各種IDやパスワード デジタル情報や会員証、ポイントカードなどの情報
葬儀やお墓 希望する(または準備している)葬儀のスタイル、お墓の場所など
相続や遺言 相続財産や遺言書の有無など
ペット お世話をお願いしたい人や飼育に関する情報

必要なもの・不要なものを洗い出す

あらゆる身の回り品の中から今後も必要なもの、不要なものを洗い出し、整理(生前整理)することから始めるのも良いでしょう。

押し入れや台所、ガレージなど、家のあらゆる場所を確認すれば、不要なものが出てくるかもしれません。不要なものを処分し、ものを減らしておけば、遺された家族の負担軽減にもつながります。

財産の整理・遺言書を作成する

預貯金や有価証券、不動産、年金など、お金や契約に関する情報を整理してリスト化し、通帳や証券の保管場所をエンディングノートなどに記載しましょう。住宅ローンや借入金など、負債に関する情報も記載します。

また、実印や権利書、パスポートなどの重要書類の保管場所、使っている金融機関なども記録しましょう。不動産の権利移転といった手続きを行うときに、遺族が困らないよう、必要な情報を残しておくことが大切です。

なお、特定の財産を特定の人に遺したり、分け方を指定したりしたい場合は遺言書を作成しておくのがおすすめです。相続人全員が反対しないかぎり、遺言書に従って遺産が分けられるため、相続トラブルの防止にもつながります。

遺言書は「自筆証書遺言」「公正証書遺言」「秘密証書遺言」の3種類です。それぞれ作成方法や形式が法律で決められており、ルールに沿っていない場合は無効となる可能性があります。それぞれの遺言の特徴をよく理解し、決まりに従って作成しましょう。

加入している保険について確認しておく

加入している保険の情報もまとめておきましょう。保険会社や保険契約の情報、保険金請求や契約者変更などの必要となる手続き内容、保険証券の保管場所などの記載が必要です。

また終活をきっかけに、現在加入している保険の見直しをすることも大事です。死亡保険金には、相続税の基礎控除とは別に「500万円×法定相続人数」の非課税枠があり、相続税の軽減に役立ちます(相続人が受け取る場合)。たとえば、終身保険を活用し、預貯金や有価証券などの財産の一部で保険料をまとめて払い込んでおくのもおすすめです。

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  • 詳しいご検討にあたっては、「契約概要」「注意喚起情報」「ご契約のしおり―定款・約款」を必ずご確認ください。

介護や医療の方針・希望についてまとめる

自身の介護や医療に関する方針、希望を明確にしておくことも大事です。具体的には、以下のようなことをまとめておきましょう。

  • 介護が必要になったときは、「どこで(自宅、もしくは施設)」「誰に」「どのように」介護してほしい
  • 病気で重篤な状態になった場合には、延命治療を望む(望まない)
  • 病名や余命の告知を希望する(希望しない) など

これらの希望をエンディングノートに記載しておくことで、万一のときは家族の不安が軽減されるでしょう。

お墓の準備・葬儀の希望を明記する

お墓や葬儀の希望も同様です。たとえば、以下のような希望をまとめておきましょう。

  • 葬儀の形式(一般葬や家族葬など)
  • 葬儀に呼んでほしい人
  • 遺影に使ってほしい写真など

お墓は、既にあるお墓に入るのか、新しく用意するのかなども検討し、明記しておくことが大切です。

最後に、パソコンやスマートフォンの中にあるデジタルデータも整理する必要があります。メールやSNSアカウントに加えて、ネット銀行やサブスクリプションサービスなどもリストアップし、IDやパスワードを記載しておくと良いでしょう。

自分の死後、手数料や月額料金が引き落とされ続けないように、サービスの利用停止や解約手続きについて整理しておくことも大切です。

終活をする際のポイントや注意点

終活をする際には、以下のポイントや注意点も考慮した上で進めていきましょう。

  • 少しずつ、自分のペースで進める
  • エンディングノートや遺言などの保管場所を家族に知らせる
  • エンディングノートは定期的に見直す
  • 迷ったら第三者に相談する

一度に全てをまとめる必要はない

終活は、全てのことを一度にやろうとせずに、少しずつゆっくりと自分のペースで進めていくことが大事です。

エンディングノートも一度に書く必要はありません。思いついたものから、少しずつ書き足していきましょう。

家族に保管場所を伝えておく

エンディングノートや遺言書を準備したら、ノートの存在を家族に知らせておくことが大切です。自分の意思が家族に伝わるよう、保管場所も伝えておく必要があります。

定期的に見直す

気持ちや状況の変化によって、エンディングノートに書いた内容が適さなくなる場合もあります。年に1回など、定期的にエンディングノートを見直し、更新することが大切です。

判断に迷った際は相談する

生前整理の方法などに迷った場合は、家族や友達、専門家など信頼できる人に相談してみましょう。たとえば、デジタルデータの整理や不要物の処分の仕方は家族や友人が知っているかもしれません。財産関係の整理に関しては、ファイナンシャルプランナーや行政書士などの専門家に相談してみるのもおすすめです。

まとめ

終活は、人生の最期に向けて今後の過ごし方を考えたり、万一の場合の希望を明確にしたりするのに有効です。家族の不安や負担の軽減につながるメリットもあります。

終活を始めるタイミングや方法には、決まりがありません。将来が気になったときに、身の回りの整理や、エンディングノートの作成などから始めてみると良いでしょう。その中で、保有資産の確認や保険加入の状況などを見直すことができ、自分や家族の安心につながるのではないでしょうか。

監修者プロフィール

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、社会保険労務士

柴田充輝

厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1,200記事以上の執筆実績あり。

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(登)日本26-186,26/4/27,ネットワーク業務部

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