【よくわかる「がん」のメカニズム】
④多種多様な治療法があります
2024.08.30
がんの治療法
がんの治療法を中心に、
いかにがんと闘えばよいのかをみていきます。
いかにがんと闘えばよいのかをみていきます。
がんの3大治療法
がんの標準的な治療法は「手術(外科手術・内視鏡手術)」、「薬物療法(抗がん剤・分子標的薬・免疫関連薬)」、「放射線治療」の3つで、一般に3大治療法と呼ばれます。
これらに、さらに「緩和ケア」を組み合わせた治療法が近年は増えています。
これらに、さらに「緩和ケア」を組み合わせた治療法が近年は増えています。
3大治療法


緩和ケア

カウンセリング・医療用麻薬・グループ療法など
がんに伴う身体的・精神的苦痛を和らげ、患者の生活の質(QOL:クオリティ・オブ・ライフ)を維持・向上させることを目的としたケア。
より体への負担が少ない治療法もあります!
早期のがんであれば、より体への負担が少ない治療を受けられる場合もあります。
そのひとつが内視鏡治療。内視鏡とは先端にカメラが付いた細長い管状の器具で、これを消化管に挿入して病巣を映し出したモニター画面を見ながら、がんを取り除く治療法です。
また、手術をする場合でも体に小さな穴を数カ所開けて行う腹腔鏡下手術と呼ばれる方法がとられるケースもあります。メスで皮膚を大きく切開する手術より体への負担が少ない手術法です。
そのひとつが内視鏡治療。内視鏡とは先端にカメラが付いた細長い管状の器具で、これを消化管に挿入して病巣を映し出したモニター画面を見ながら、がんを取り除く治療法です。
また、手術をする場合でも体に小さな穴を数カ所開けて行う腹腔鏡下手術と呼ばれる方法がとられるケースもあります。メスで皮膚を大きく切開する手術より体への負担が少ない手術法です。
新たな治療法や薬剤の開発も進んでいます
がんの治療技術は日進月歩。新たな治療法が次々に生まれています。
ただし、まだ保険適用が認められていないものが多く、治療費が高額になりがちです。
ただし、まだ保険適用が認められていないものが多く、治療費が高額になりがちです。
新たながんの治療法の例
- 手術支援ロボット
(ダビンチ) - 内視鏡カメラや鉗子が取り付けられたアームを患者の体内に挿入し、医師の遠隔操作のもとで手術を行う。体への負担が少ない点が最大のメリット。順次保険適用が拡大されており、前立腺・腎臓・胃・直腸・食道・膀胱・肺・子宮体・縦隔悪性腫瘍・膵頭部・胆管・十二指腸などのがん手術と子宮筋腫などの治療が公的医療保険で受けられる。
- 分子標的治療
一部未承認薬* - 従来の抗がん剤に比べ、がん細胞の増殖に深く関与している分子だけを「狙い撃ち」する治療法。がんの進行に応じた最適な分子標的薬を選ぶことが可能に。未承認薬*の場合は全額自己負担。
粒子線治療
- 重粒子線治療
一部先進医療 - 従来のエックス線やガンマ線とは性質の異なる放射線(粒子線)を用いた放射線治療のひとつ。より体の奥にある深部がんにも高い線量を照射して病巣にダメージを与えることが可能なうえ、周囲の正常細胞への影響は低減できる。次に述べる陽子線よりがん細胞に与える威力はさらに強い。
- 陽子線治療
一部先進医療 - 重粒子線と同様、新しい放射線治療のひとつ。その特徴は重粒子線とほぼ同じで、正常細胞になるべく影響を与えず、がん病巣を狙い撃ちすることができる。治療にかかる費用は重粒子線よりやや安い。
免疫療法
- CAR-T細胞療法
一部未承認薬* - 患者自身の免疫細胞(T細胞)を取り出し、がん細胞の目印を見分ける遺伝子を組み入れて増やしてから体内に戻す治療法。免疫のスイッチが入ったT細胞が、がん細胞を攻撃する。白血病への効果が期待されるキムリア(2019年5月に保険適用)などの薬剤がある。
- 免疫
チェックポイント
阻害薬
一部未承認薬* - がん細胞は免疫の働きにブレーキをかけて、免疫細胞(T細胞)の攻撃を阻止することがある。この薬はそのブレーキを外すことで、T細胞の働きを再び活発にしてがん細胞を攻撃できるようにする治療薬。「ニボルマブ(製品名:オプジーボ)」などが保険適用されている。
* 未承認薬とは、欧米等の海外では有効性や安全性が立証され、使用が承認されている国もあるものの、日本では医薬品医療機器等法によって承認されていない医薬品です。
※ 重粒子線治療等の先進医療については、対象となる医療行為や医療機関等に制限があります。また、粒子線治療は、一部のがんで公的医療保険制度の対象となりました。詳しくは厚生労働省のホームページ等をご確認ください。
※ 2023年12月現在の公的医療保険制度に基づきます。
監修:公益財団法人日本生命済生会日本生命病院
生24-3578,営業企画部
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