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健康コラム

Vol.220 大動脈瘤と大動脈解離の症状と予防対策について

大動脈瘤や大動脈解離は命に危険が及ぶ疾患です。今回は、大動脈瘤や大動脈解離の症状と予防対策について解説していきます。

大動脈瘤と大動脈解離の症状

大動脈は、心臓から全身の重要な器官に血液を運ぶ重要な動脈です。まず、心臓から頭側に出て上行大動脈を形成し、その後弓形に曲がって弓部大動脈となってUターンを始め、下行大動脈として背骨に沿って下に走行し、へそ付近で総腸骨動脈として左右に枝分かれします。

大動脈瘤とは、大動脈にできる瘤(こぶ)のような膨らみのことです。動脈硬化、高血圧、喫煙、ストレス、高脂血症、糖尿病、睡眠時無呼吸症候群、遺伝などが主な要因とされています。
自覚症状がない場合が多いと言われていますが、以下の症状が出ることもあります。このような症状があるときは、かなり進行している可能性もありますので、すぐに医療機関を受診しましょう。

  • 胸や背中の痛み
  • 息苦しさ
  • 食べ物が飲み込みにくい
  • 血痰
  • 嗄声(しわがれ声)
  • 誤嚥(ごえん)

一方、大動脈解離とは、三層からなる大動脈の壁のひとつ「中膜」が裂け、そこに血液が流れ込んでしまう状態のことです。要因は大動脈瘤とほぼ同じとされています。
大動脈解離の代表的な症状は、胸や背中、肩などの「前触れもなく起こる激痛」です。痛む場所は解離が起こった場所によって違います。また、血管が破裂した場合は、失血により意識を失い、生命に危険が及ぶリスクが高まります。緊急治療が必要になりますので、このような「経験がしたことがない強い痛み」があるときは、すぐに救急車を呼びましょう。

大動脈瘤と大動脈解離の予防対策

大動脈瘤や大動脈解離の大半は、動脈硬化と高血圧が原因とされており、動脈硬化は高血圧、脂質異常症、肥満、高血糖、喫煙などがリスク要因と考えられています。
以下のような「生活習慣病の対策」が、大動脈瘤と大動脈解離の予防にも役立ちます。

  • 健康診断や人間ドックで異常があると言われた場合は、できるだけ早く治療を始める
  • 暴飲暴食を避け、お酒は1日1杯程度までにする
  • 太り気味、肥満の人は、ダイエットを始める
  • 甘いもの、脂肪分が多いものは控える
  • 食物繊維や水分を多めにとる(便秘対策:いきむことによる血圧上昇の予防)
  • 塩分の摂りすぎに気をつける(厚生労働省の基準:男性7.5g/日未満、女性6.5g/日未満)
  • 適度な運動を習慣化する(激しい運動は血圧を急上昇させるので注意)
  • 十分な睡眠をとり、ストレスはこまめに解消する
  • 禁煙を始める

ヒートショック(気温の変化で血圧が激しく上下すること)が発症のきっかけになることもあるので、高齢者や血圧が高めの人は、気温差の大きい場所への移動、長湯や熱いお湯への入浴は控えるようにしてください。

生活習慣病は、感染症にかかるリスク、悪化するリスクも高めます。マスクの着用や手洗いだけでなく、体重管理や血圧管理、ストレス対策にも気をつけるようにしましょう。

株式会社SPLENDID 在籍 医師 山本 康博
提供元:株式会社SPLENDID、株式会社ライフケアパートナーズ

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