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健康コラム

Vol.175 メタボになりやすい体質と個別化医療

メタボになりやすい体質はあるのか?

肥満とは、運動などで消費されたエネルギーよりも、食べた摂取エネルギーが上回った場合に、余分となったエネルギーが脂肪に異常にたまった状態のことです。
ところが、同じように肥満であっても血糖値が上がる人もいれば、上がらない人もいます。中には、「太っているけど健康診断の結果は大丈夫」と言う人がいます。その違いは何なのでしょうか?その違いのひとつに「内臓脂肪の蓄積」があります。同じように食べ過ぎていても、内臓脂肪がたまりやすい人もいれば、皮下脂肪がたまりやすい人もいます。この内臓脂肪の蓄積には体質が関係しています。
一方、内臓脂肪の蓄積はそれほどでなく、血糖などの代謝に異常がない肥満の人もいます。この人たちのことは「代謝に異常がない肥満」と呼ばれています。健康診断の血液検査では、血糖や脂質には異常がないので、「自分は大丈夫」と安心している人もいます。しかし、体重が重いと膝痛などの整形外科的疾患や睡眠時無呼吸などになるリスクが高まります。血液検査の結果が正常範囲にあっても、整形外科的疾患などの健康障がいは起こりやすいので、適正な体重管理は必要なようですね。

個別化治療とメタボへの応用

健康食品のチラシなどには、「個人の感想です。効果には個人差があります。」などの打消し表示があります。この個人差は何で決まっているのでしょうか。医薬品については薬剤を代謝する遺伝子のタイプによって、薬が効きやすい人と効きにくい人がいることがわかってきました。
最近、がん患者さんを中心に「個別化医療」が始まっています。これは遺伝子解析などを用いて患者さんの体質に合わせた最適な治療法を提供する医療です。そのために、通常の臨床検査とは別に「コンパニオン診断」が行われます。このコンパニオン診断というのは、医薬品を投薬する前に、医薬品の効果や副作用を予測することのできる検査です。この検査を行うことで、がん患者さんの体質にあった医薬品を選ぶことができます。
それでは、メタボにもこの個別化医療を応用することはできるのでしょうか。メタボを予防するには、食事療法による内臓脂肪の減少が鍵となります。どのくらい食事量を減らしたらいいのか、何を減らしたらいいのか、いつの食事を減らしたらいいのかには個人差がありそうです。

将来的には、血液検査などで体質を的確に判定することができるようになるかもしれませんが、今の段階では自分の体重や腹囲を測定しながら食事や運動の内容を工夫して、その効果を比較してみるのがよいでしょう。是非、以下の表も参考にして試してみてください。

どちらがあなたの内臓脂肪減少に効果的?

臨床予防医学 坂根 直樹
(京都医療センター臨床研究センター予防医学研究室室長)
提供元:NPO法人エビデンスベーストヘルスケア協議会、株式会社ライフケアパートナーズ

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