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健康コラム

Vol.174 慢性膵炎の症状の特徴と予防のためにできること

膵臓は胃腸などと比べると自覚症状が出にくいので、普段意識することはあまりないでしょうが、膵液という消化液を分泌する重要な役割を持つ臓器です。
この記事では、膵臓に起こる「慢性膵炎」という病気について見ていきますので、大切な膵臓を守るためにぜひ役立ててください。

慢性膵炎になると、どんな症状が出る?

慢性膵炎は40〜50代で発症することが多く、発症すると以下のような症状が出ます。

  • お腹や背中の痛み
  • お腹の上の方を押されると痛む
  • 体がだるい

また、吐き気やお腹の張り、重い感じなどが生じることもあります。

お酒を飲んだ後や、食べすぎたり脂っこいものを食べたりした後にお腹が痛くなると、「胃が悪いのかな?」と誤解し、市販の胃腸薬や鎮痛剤で対処して悪化させてしまうケースもあるので注意が必要です。

慢性膵炎になってしまうと、基本的には完治しません。慢性膵炎の治療は、病気の進行を遅らせるための生活指導と投薬治療が中心です。
そして、慢性膵炎がさらに進行すると、糖尿病や悪性腫瘍(がん)を合併発症することがあり、生命にかかわるリスクを抱えることになります。

慢性膵炎の原因

慢性膵炎は原因がはっきりわからない場合もありますが、原因として最も多いのはアルコールの飲みすぎです。
また、胆石や遺伝、膵臓の奇形などが原因になることもあります。
もし家族に慢性膵炎の人がいるという場合は、慢性膵炎になりやすい特性を持っている可能性があるので、早めに予防対策をとった方がいいでしょう。

慢性膵炎を予防するために気をつけることは?

慢性膵炎にならないためには、まずアルコールの過剰摂取を避けることが大切です。
アルコールをどの程度飲むとリスクが高くなるかは断言できませんが、一般的な1日のアルコール適正量は純アルコールで20gほどと言われています。
お酒の種類別に換算すると以下のようになるので参考にしてください。

  • ビール … 中瓶1本(500ml)以下
  • 日本酒 … 1合(180ml)以下
  • 焼酎 … 200mlのグラス半分以下
  • ワイン … グラス1杯(120ml)以下

また、脂肪分の多い食事や食べすぎも膵臓への負担が大きくなります。
ケーキやスナック類をよく食べる人や、毎日の食事で揚げ物や炒め物が多いという人は食生活の見直しが必要です。腹八分目を心がけ、低脂肪食を中心とした食事に変更して膵臓への負担を軽くしましょう。

一度慢性膵炎になると治ることはない。毎日の生活での予防が大切

慢性膵炎は胃の症状と間違われやすく、静かに進行してしまうことが多い病気です。慢性膵炎を発症すると基本的には完治しませんので、予防対策が重要になってきます。
日頃から節酒や低脂肪食を心がけ、膵臓への負担を軽くして慢性膵炎を予防しましょう。

株式会社SPLENDID在籍 医師 山本 康博
提供元:株式会社SPLENDID、株式会社ライフケアパートナーズ

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