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健康コラム

Vol.142 気になる内臓脂肪

皮下脂肪との違い

人間の脂肪の大半を占めるのが、皮下にある「皮下脂肪」と「内臓脂肪」です。内臓脂肪は、肝臓などの周りにべったりと脂肪がついているようなイメージがありますが、実際は大網(たいもう)脂肪や腸間膜(ちょうかんまく)脂肪と呼ばれる、胃や腸の周りにある脂肪がその代表です。
内臓脂肪は、皮下脂肪に比べて一個あたりの脂肪細胞のサイズが小さく、代謝活性は高くなります。これは、内臓脂肪が胃や腸と直結しているために、門脈(もんみゃく)という太い静脈を通じて肝臓に糖分や遊離脂肪酸などのエネルギーを送ることができ、エネルギーの出し入れがしやすいからです。そのため、内臓脂肪は食べ過ぎるとすぐに増え、食事制限をすると内臓脂肪から減ってきます。預金に例えると、内臓脂肪=普通預金、皮下脂肪=定期預金ということになりますね。
この内臓脂肪は、さまざまなアディポカイン(脂肪細胞から産生・分泌される生理活性物質の総称)を分泌していますが、食べ過ぎで脂肪細胞が大きくなると、このアディポカインの分泌異常が生じ、血糖や脂質の異常をきたします。
一方、皮下脂肪は、外部からの圧力に対するクッション、また寒さ対策の役割を担っています。ただし、皮下脂肪が異常に増えると見た目だけでなく、膝や腰など整形外科的疾患のリスクが高まります。
ちなみに、女性は皮下脂肪が多く、男性は内臓脂肪がつきやすいことがわかっています。ただし、更年期以降は女性も内臓脂肪がつきやすくなるので注意が必要です。

内臓脂肪と皮下脂肪の比較

内臓脂肪を測るには

内臓脂肪面積が100㎠を超えると、内臓脂肪型肥満と判定されます。ウエスト周囲径でいうと、男性なら85cm、女性なら90cmが内臓脂肪面積100㎠に相当します。しかし、ウエスト周囲径だけでは、皮下脂肪が多いのか内臓脂肪が多いのかの区別はつきません。
腹部CTスキャンなら皮下脂肪と内臓脂肪を区別して測ることができますが、放射線の影響があるため、繰り返しの測定は困難です。そこで最近では、腹部生体インピーダンス法(微弱な電気を体に流し、生体の特性から体脂肪率を算出)という方法で、簡単に測定することができるようにもなっています。
お腹がポッコリ出てきた方は、内臓脂肪が異常に蓄積している可能性があります。一度、腹部CTスキャンや腹部生体インピーダンス法で測定し、内臓脂肪の蓄積具合をチェックしてみてはいかがでしょう。

内臓脂肪の測定(インピーダンス法)

臨床予防医学 坂根 直樹
(京都医療センター臨床研究センター予防医学研究室室長)
提供元:NPO法人エビデンスベーストヘルスケア協議会、株式会社ライフケアパートナーズ

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