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健康コラム

Vol.139 口腔と糖尿病の深い関わり

今回は、歯科の視点からの糖尿病についてお話します。
歯周病と糖尿病は相互に影響を与えていると言われています。糖尿病の方は歯周病にも罹(かか)りやすく、歯周病になると糖尿病の症状が悪化するとも言われています。歯科医院での歯石除去などの歯周病治療で炎症が改善すると、糖尿病も改善することが分かってきています。

歯周病の何が悪いの?

歯の周囲の炎症が進行すると、歯と歯肉の間にある溝が深くなって歯周ポケットが形成されます。5mm程度の歯周ポケットが全ての歯(28本)にあると、歯周ポケット表面積の合計は手のひらと同じ程度(約72㎠)になると考えられています。体の中で、手のひらサイズの病巣で常に炎症が起こっていることは、なかなか大きな問題だということがイメージできますよね。歯周ポケットで炎症に関する物質がつくられ、血管から全身を巡り、血糖値を下げるインスリンを効きにくくして、糖尿病が進行しやすくなります。

口腔清掃の重要性

歯周ポケットが深くなる原因は、歯の表面に付着している口腔細菌の塊である歯垢(しこう)です。歯垢は水や洗口剤(せんこうざい)などで口をすすぐだけでは除去できないため、歯磨きで除去する必要があります。また、歯科医院での定期的な歯石除去も大切です。

糖尿病で口腔内が乾燥することも

そしてもう一つ、口腔と糖尿病の関わりとして、糖尿病に罹ると、口腔内が乾燥する症状が出ることがあります。高血糖による脱水傾向のために、唾液の量が減ることが原因と言われています。歯周病菌を抑制し洗い流す役割を持つ唾液の量が減ると、菌が増えて歯周病が悪化する恐れもあります。まさに負の連鎖ですね。

生活習慣の見直しを

歯周病も、糖尿病も、ともに生活習慣病です。毎日の食生活を含めた生活習慣を見直し、日々の歯磨きや定期的な歯科受診で歯周病を予防することは、糖尿病を予防・改善することにも繋がります。

歯科医師 口腔外科学会認定医 福原 紫津子
京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻健康情報学分野 中山健夫教授研究室
提供元:NPO法人エビデンスベーストヘルスケア協議会、株式会社ライフケアパートナーズ

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