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健康コラム

Vol.121 がんの予防のために何をすればよいのか?

2018年のノーベル医学・生理学賞は、免疫を抑制するタンパク質である「PD-1」を発見し、がん免疫治療薬「オプジーボ」の開発につながった本庶佑(ほんじょたすく)博士が受賞しました。がんの治療薬の進歩はすさまじく、がんは不治の病ではなく、治療できる病気となってきました。
しかし、がんはまだまだ撲滅できてはいません。がんを予防するには、どのようなことに気をつけるとよいのでしょうか?

男性の53.3%、女性の27.8%が、喫煙などの生活習慣や感染症が原因でがんになったと考えられています。
また、「科学的根拠に基づくがんリスク評価とがん予防ガイドライン提言に関する研究」によると、がんの部位別のリスクと予防要因が明らかとなっています(表)。
たとえば、喫煙は肺がんだけでなく、胃や食道がん、膀胱(ぼうこう)がん、子宮頸(けい)がんなどのリスク要因になります。多量飲酒は肝臓だけでなく、食道や大腸がんになるリスクを高めます。また、太りすぎだけでなく痩せすぎも、がんになるリスクを高めます。

がんのリスク要因の図。要因:関係するがん。喫煙:肺、肝臓、胃、食道、すい臓、子宮頸(けい)部、頭頚(とうけい)部、膀胱(ぼうこう)、急性骨髄性白血病など。飲酒:肝臓、食道、大腸など。肥満:肝臓、大腸、乳がん(閉経後)など。感染症:肝臓(B型肝炎ウィルス、C型肝炎ウィルス)、胃(ピロリ菌)。糖尿病:肝臓、すい臓。食塩・塩蔵食品:胃。熱い飲み物:食道。(執筆者作成)

がん予防にとって大切なのは、禁煙、節酒、健康的な食生活、運動、適正体重を維持することです。これら5つの生活習慣を実践することで、がんになるリスクを男性では43%、女性では37%減らすことが期待されます。

  • 禁煙
    がんの予防には禁煙が何よりも重要です。節煙ではなく、キッパリと止めることが大切です。電子タバコにすると禁煙しにくくなるとのデータもありますので、止めると決心した人は禁煙外来や薬局で相談してみてはいかがでしょう。

  • 節酒
    多量飲酒は肝臓がんだけでなく、食道がんや大腸がんになるリスクも高めます。1回に飲む量を減らしたり、休肝日を作るなど、心がけてみましょう。

  • 健康的な食生活
    塩分や塩辛い食品をとりすぎること、野菜や果物を食べないこと、熱すぎる飲み物や食べ物をとることが、がんになるリスクを高めます。とくに野菜と果物をとることは、生活習慣病の予防にもつながります。皆さんは1日350gの野菜と200g程度の果物をとっていますでしょうか。

  • 運動
    習慣的に運動することは、大腸がんなどがんの予防につながります。1週間に5回、30分程度のウォーキングなどの運動を行うことが目標になります。連続して30分の運動をしなくても、10分を3回あるいは15分を2回に、分けて運動してみてもよいでしょう。

  • 適正体重の維持
    太りすぎだけでなく、痩せすぎもがんのリスクを高めます。皆さんは20歳の頃から比べると体重はどのくらい変わりましたか?太りすぎが気になる人は、体重計にのる習慣をつけることから始めてみてはいかがでしょう。

皆さんは、がん予防のために何から始めますか?

がんについては、こちらの健康コラムもご参照ください。
「Vol.33 乳がんを減らそう!」
「Vol.52 胃がんについて知ろう」
「Vol.63 子宮体がんって何?」
「Vol.114 上腹部と大腸の内視鏡検査について」

臨床予防医学 坂根 直樹
(京都医療センター臨床研究センター予防医学研究室室長)
提供元:NPO法人エビデンスベーストヘルスケア協議会、株式会社ライフケアパートナーズ

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