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健康コラム

Vol.109 レントゲンと胸部X線

胸部X検査で用いる「X線」(エックス線)は、ドイツのヴィルヘルム・レントゲン博士によって1895年に発見されました。妻の指輪が写っている写真は特に有名です。このX線という名前のXの由来は「未知数」。X線の命名者はレントゲンなのですが、「レントゲン」と発見者の名前で使われることも多いですね。

このX線を用いた胸部X線検査では、胸部にX線を照射し、肺などに異常がないかを調べます。一昔前までは、日本の国民病として結核が死因のトップでした。そのため、結核のスクリーニングとして胸部X線検査が用いられてきました。今では、肺がんの最初のスクリーニング検査として用いられています。

胸部X線検査で、肺結節(白っぽい類円形の影)が見つかるのは2.1〜6.2%(※)と報告されています。その中に肺がんが潜んでいます。胸部X線検査では、肺がん以外にも、肺炎、肺結核、肺気腫、胸水、気胸など呼吸器疾患だけでなく、心臓の大きさもわかります。心臓の陰影の横幅が、胸の横幅の50%よりも大きくなっていると心肥大と判定されますが、これは肥満、心不全、心臓弁膜症などの場合にみられる所見です。中には、大動脈の石灰化がみられる場合もあります。

胸部X線検査の異常で疑われる病気

肺がんになる人の割合について、男性は7.4%、女性は3.1%です(※)。タバコを吸わない人に比べるとタバコ吸う男性は4.4倍、タバコを吸う女性は2.8倍、肺がんになるリスクが高まります(※)。喫煙している人は、胸部X線検査を受けることも大切ですが、すぐに禁煙をお勧めします。
また、肺がん以外にも表のような病気が考えられますので、気になることや自覚症状があれば、早めに受診するようにしましょう。
(※EBMの手法による 肺癌診療ガイドライン 2016年版、金原出版; 第4版、2016より)

臨床予防医学 坂根 直樹
(京都医療センター臨床研究センター予防医学研究室室長)
提供元:NPO法人エビデンスベーストヘルスケア協議会、株式会社ライフケアパートナーズ

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