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健康コラム

Vol.90 介護が必要となる原因は?(脳疾患の予防)

高齢社会白書(2018年)によると、介護が必要となる原因の第1位は認知症(18.7%)です。続いて、第2位が脳血管疾患(15.1%)、第3位が高齢による衰弱(13.8%)、第4位が骨折・転倒(12.5%)になります。
男性では第1位となる脳血管疾患は、「出血性」と「虚血性」に分かれます。

【脳血管疾患の分類】

  • ・出血性…脳出血、くも膜下出血
  • ・虚血性…脳梗塞(ラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳梗塞)、
    虚血性脳梗塞、一過性脳虚血発作

脳血管疾患の患者数(※)は、109万3,200人で、亡くなる人が最も多いのが脳梗塞です(年間6万2,277人)。脳梗塞は、主に高血圧が原因で脳の細い血管が詰まるラクナ梗塞と、動脈硬化で狭くなった脳の太い血管に血栓ができて起こるアテローム血栓性脳梗塞、そして、心臓にできた血栓が原因で脳の太い血管が詰まる心原性脳梗塞の3つのタイプがあります。ちなみに、ラクナとは「小さなくぼみ」という意味です。

  • (※) 平成28年(2016年)人口動態統計(確定数)概況より

脳梗塞が起こると、次第に脳が壊死を起こし、時間と共に壊死は広がります。一度死んでしまった脳細胞は元に戻らないので、後遺症が残る場合もあります。脳の壊死を食い止めるために、血栓を溶解する治療が行われます。その薬を使えるのは脳梗塞が起こってから4時間半以内です(ゴールデンタイム)。4時間半を過ぎると、梗塞巣に出血するリスクが高まるので薬を使用することができません。
何か変だと思ったら、「FAST」でチェックします。笑顔を作ろうとすると顔の片側が下がりゆがみができる顔のまひ(Face)、両腕を挙げたままキープしようとすると片腕に力が入らない腕のまひ(Arm)、言葉が出てこなかったり、ろれつが回らなくなったりする言葉の障がい(Speech)の中で、ひとつでも該当することがあれば、発症時刻(Time)を確認して救急車に連絡します。

ラクナ梗塞では高血圧が原因ですので、血圧の管理が最も重要です。血圧をコントロールするためには減塩、野菜や果物などからカリウムを積極的に摂取すること、肥満の解消、節酒、そして運動がキーワードとなります。アテローム血栓性脳梗塞を予防するには血圧管理に加え、脂質異常症や糖尿病の管理が必要となります。そして、何よりも大切なのは、血栓を作らないために禁煙することです。

臨床予防医学 坂根 直樹
(京都医療センター臨床研究センター予防医学研究室室長)
提供元:NPO法人エビデンスベーストヘルスケア協議会、株式会社ライフケアパートナーズ

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