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健康コラム

Vol.83 生活リズムを整えよう

生活リズムが狂うと、体調不良、労働生産性の低下だけでなく、高血圧・糖尿病・脂質異常などの生活習慣病にもなりやすくなります。ところが、厚生労働省の国民健康・栄養調査(平成27年)の報告によると、1日の平均睡眠時間が6時間未満の人は男性37.4%、女性41.2%、5時間未満の人は男性8%、女性8.7%にのぼります。6時間未満の人は、日中に眠気を感じている人が半数近くにもなっています。平日は仕事で帰宅が遅くなり、夜遅い食事が続いていて、土日は9時間以上寝ている場合には「睡眠負債」が疑われます。帰りが遅くなると、空腹感から一気にたくさん食べて、風呂にも入らず、そのまま寝落ちしてしまうことさえあります。近年、睡眠不足が肥満になるメカニズムもだんだんわかってきました。健康な人でも、強制的に睡眠不足にすると、満腹ホルモンであるレプチンが減って、摂食ホルモンであるグレリンが増え、食欲が出る太りやすいホルモン環境になります。興味深いことに、睡眠不足になると甘いものや塩辛いものが食べたくなります。その結果、肥満や高血圧が助長されるのです。

概念図

睡眠時間の確保のために、前出の国民健康・栄養調査で20〜50歳代の男性では「仕事を早めに終わらせる」(就労時間の短縮)、20歳代の女性では「就寝前に携帯電話、メール、ゲームなどに熱中しない」、40歳代の女性では「家事のサポート」、60歳以上の男女では「健康状態の改善」が最も必要と報告されています。中には、ベッドにいる時間は長いけれど、睡眠の質が悪い人がいます。アルコールを飲みすぎている人は、睡眠が浅く、熟眠感が少なく、朝の目覚めが悪い傾向があります。これはアルコールが分解される際にできる毒性の強いアセトアルデヒドが、深い眠り(レム睡眠)を妨げるためと考えられています。休肝日を作ることで、朝の目覚めがよくなることは多量飲酒者ではよく経験されます。

毎年、受ける健康診断の問診項目のひとつに、「睡眠で休養が十分にとれていますか?」という質問があります。その質問に「いいえ」と答えた人は、テレビを見ながら床につかない、休みの日も同じ時刻に起きる、寝る前にスマホをいじらない、節酒など生活リズムの改善に取り組んでみてはいかがでしょうか。

臨床予防医学 坂根 直樹
(京都医療センター臨床研究センター予防医学研究室室長)
提供元:NPO法人EBH推進協議会、株式会社ライフケアパートナーズ

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