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健康コラム

Vol.60 マダニなどによる感染被害

マダニについて

人のマダニによる被害は、直接咬まれることによるものと、マダニを媒介とした感染症によるものとの2種類があります。マダニは森林や草むらに生息し、大きさは血を吸っていない状態で3mm〜5mm程度。柔らかいところを咬むことが多く、草むらや畑などで服についたマダニがお尻や脇腹まで進んできて咬まれてしまいます。ハイキングや畑仕事の最中に咬まれることが多いのですが、時に痛みがない時もあります。草むらや畑に入った後は、マダニに咬まれてかさぶたができていないか、血を吸って大きくなったマダニがいないか全身を確認することをおすすめしています。

どんな症状があるの?

マダニに咬まれても痛みがなく、気がつかない場合があります。マダニに咬まれた数日後に熱が上がったり、リンパ節が腫れたり、赤いぶつぶつができる、体中が痒いなどの症状が出ることがあります。また、重篤な状態になると、体がむくんだり、呼吸が苦しくなったりします。意識の状態も悪くなる時があります。マダニに咬まれた後に上記のような症状が出た場合は、すみやかに医療機関を受診することをおすすめしています。

マダニによる感染症/原因微生物の種類

マダニは、ウイルスや細菌など様々な病原微生物を体内に保有しています。中でも日本紅斑熱(こうはんねつ)という特殊な細菌リケッチアによる感染症や、最近では重症熱性血小板減少症候群(SFTS)という特殊ウイルスによる重篤な感染症を起こすことが知られています。命に関わるような重篤な状態になることも時にあるので、注意が必要です。

病気の治療法

血を吸っているマダニは、無理に引き抜こうとするとマダニの一部が皮膚に残ってしまい化膿する恐れがあるので、慣れていない方は咬まれたままの状態でマダニを処置できる皮膚科や外科など医療機関を受診いただいて構いません。
もし、マダニが媒介する感染症を発症した場合は、病原微生物に合わせて治療を行います。リケッチアなどの細菌が原因の場合は、抗生物質の点滴と全身管理による治療を行います。また、SFTSの場合はウイルスが原因ですが重症化することもあり、集中治療が必要になります。

予防法

何よりもマダニに咬まれないことが必要です。マダニが多い森林や草むらに行く際は長袖、長ズボンなど肌の露出が少なくなるように行動してください。虫除けスプレーもお勧めです。また屋外活動後に入浴し、早めにマダニに咬まれたかどうか確認することも重要です。

感染症専門医 井村春樹
京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻健康情報学分野 中山健夫教授研究室
提供元:NPO法人EBH推進協議会、株式会社ライフケアパートナーズ