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健康コラム

Vol.58 突然の強い頭痛に注意!くも膜下出血

くも膜下出血とは、脳の表面を覆い守っている膜のひとつである「くも膜」の下で出血がおこる重篤な病気です。原因の多くは、脳に血液を供給している動脈にできた脳動脈瘤というこぶが破裂することによります。高血圧の人、喫煙や過度の飲酒の習慣のある人、一親等以内に脳動脈瘤のある人はくも膜下出血の危険性が高まります。
出血が起こると、典型的には頭を突然バッドで殴られたよう強い痛みを生じます。くも膜下出血の症状はこの突発性と、今まで経験したことのないような頭痛のひどさが特徴的といわれています。ただし場合によっては頭痛が軽い場合や、重篤で意識を失ってしまう場合もあります。

いちど脳動脈瘤が破裂すると、短期間のうちに再破裂する可能性が高いため、破裂した脳動脈瘤に対して治療が行われます。治療法は主に2種類あり、開頭術(動脈瘤の根本をクリップでとめてしまう)と、血管内治療(血管に細いカテーテルを入れて動脈瘤をコイルで詰める)になります。
これらの治療を行った後も合併症として、脳血管の異常な収縮や、水頭症などの脳の障がいを生じる可能性があるため、最終的に亡くなられたり重篤な障がいを残されたりする人が半数近くにのぼります。

日本はCTやMRIといった脳動脈の画像検査に用いられる機器の人口あたりの台数が世界一多く、脳ドックや頭痛の精査などで検査を受ける人も多いと思われます。そのため、自覚症状がない脳動脈瘤が偶然に見つかることもあります。およそ3〜5%の人にこうした未破裂脳動脈瘤があると言われています。
多くの未破裂動脈瘤は破裂する危険性は低いですが、ひとたび破裂すれば重篤となるため、予防的に開頭術や血管内治療が行われることがあります。どちらも破裂の可能性を大幅に減らすことができますが、治療に際して合併症が全く無いわけではありません。
年齢や、動脈瘤のサイズや場所、瘤の形などの条件によって破裂のしやすさはある程度予測されますので、症状のない動脈瘤に対して治療を行うのかどうかを決める際には、納得のゆくまで主治医とよく相談して決めることが必要です。

総合内科専門医・医学博士 富成伸次郎
京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻健康情報学分野 中山健夫教授研究室
提供元:NPO法人EBH推進協議会、株式会社ライフケアパートナーズ