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健康コラム

Vol.57 花粉症が黄砂で悪化?

今年もスギ花粉の大量飛散が始まりました。気象庁の予測によると、今年の花粉の飛散量は、東北・関東甲信・四国地方は昨シーズンの1.5倍以上とのこと。万全の対策が必要ですね。
さて、「黄砂」は同じく春の風物詩ですが、黄砂が飛ぶと花粉症の症状がひどくなるという調査結果が出ていますので、ご紹介します。

黄砂って?

近年、人口増加に伴う森林の伐採や過放牧、乱開発により、世界で砂漠化が進んでいます。これと同時に、砂漠の砂が風にのって飛来する量・頻度も増えています。黄砂は、アジア大陸の砂漠で上空に巻き上げられた砂嵐の砂が飛んでくるものです。

黄砂でアレルギー症状がひどくなる?

富山県の小児科医師グループの調査では、黄砂が来ると、ぜん息(そく)の子どもが入院する危険性が2倍近くに高まることが示されました。
また、京大・富山大・鳥取大の合同調査でも、花粉症のある妊婦さんで、黄砂が飛ぶとアレルギーの症状が強く出ることが報告されています。興味深いのは、花粉が飛んだ日にだけ、黄砂の影響が見られている点です。黄砂は、それ自体が症状を起こすというよりも、炎症を激しくする「火に油」のような役割が強いのかもしれませんね。
花粉症のある方は、花粉の季節には「黄砂」にも注意すると、少し楽に過ごせるかもしれません。

  • 環境省「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」の追加調査

予防の方法は?

アレルギー症状でお困りの方は、春先の飛来時は窓の開閉を控え、不要な外出を控えるなどすると症状を低減できそうです。たとえば、黄砂日に外に出た時間が1時間以上あった妊婦さんでは、目や鼻の症状が普段の1.5倍くらい出やすくなっていましたが、10分未満の方では1.1倍程度に抑えられていました。

黄砂の飛来情報、黄砂予報、花粉情報は、こちらでわかります。

■黄砂の飛来情報(環境省黄砂飛来情報/環境省)
https://soramame.taiki.go.jp/dss/kosa/

■黄砂予報(黄砂情報提供ホームページ/環境省・気象庁)
https://www.data.jma.go.jp/gmd/env/kosateikyou/kosa.html

■花粉情報(日本気象協会)
https://tenki.jp/pollen/

毎日チェックするのは大変ですから、例えば普段、遠くの山など目印を決めておいて「今日はかすんで見えるなあ」と思ったら、サイトでチェックしてみる・・というのが現実的な方法かもしれません。

医師(内科)・研究員 金谷久美子
京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻健康情報学分野 中山健夫教授研究室
提供元:NPO法人EBH推進協議会、株式会社ライフケアパートナーズ