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健康コラム

Vol.48 お薬、上手に服用できていますか?(前編)

お薬、余っていませんか?

みなさんのご自宅に、飲み忘れたり、途中で飲むのを止めてしまったりして余っている薬はありませんか?このように溜まってしまったお薬を「残薬」といいます。この「残薬」、少なくとも年間29億円にもなっていることをご存知ですか?医療費抑制が問題となっている昨今、もったいない話ですよね。では、なぜ残薬が出てしまうのでしょうか?残薬について多かった理由は、多い順番から「飲み忘れ」、次に「自分で判断して飲むのをやめた」、「新たに別の医薬品が処方された」が同数、そして「飲む量や回数を間違っていた」でした。でも、薬って飲み忘れることもありますよね。それに、本当に飲み続けなければならないのでしょうか?

きちんと服用する理由は?

みなさんには次のような経験はありませんか?
Aさんは風邪をひいて喉が腫れて痛みます。お医者さんで3日分の抗生物質を処方されましたが、次の日に痛みがなくなったので飲むのを止めました。まってください。症状がなくなったからといって、服用をやめてはいけません。薬で数は減りましたが、生き残った細菌は増殖するチャンスをうかがっています。再び増えはじめて以前より重い症状になることがあります。
Bさんは高血圧の薬を飲んでいます。最近の週刊誌に薬を飲み続けるのはよくないようなことが書かれていたので、飲むのをやめました。まってください。血圧が高いまま、急に服用をやめてしまうと血圧が反動的に上がってしまって脳出血をおこしてしまうこともあります。減塩や運動などの生活習慣を改善することで血圧が下がれば、服用をやめることもできます。薬のやめどきはお医者さんと相談して決めましょう。
Cさんは夏バテで、体がだるくて食欲がありません。漢方薬を処方され、「食前」に飲むように言われたので、食事の直前に服用しています。まってください。「食前」は食事の30分くらい前のことです。漢方薬は薬の吸収を高めるために、胃に食物が入っていない状態で服用することが多いのです。

薬を効果的に利用するには、処方された薬を、次の3点について守って服用することが大切です。
1.用法(例:1日1回 朝食後)
2.用量(例:1回1錠)
3.期間(例:28日分)
飲み忘れたら次の服用までの時間を考慮して服用します。一般的には、1日3回の薬は4時間以上、2回の薬は6時間以上、1回の薬は8時間以上開けて服用します。ただし、服用時間が決められている薬もあるので、飲み忘れた時の対応を薬剤師さんに聞いておくとよいですね。

次回は間違えられやすい服薬の用法について、より詳しくお伝えします。また、薬局とお薬手帳についてもお話したいと思います。

薬剤師 博士(社会健康医学) 仙石 多美
京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻健康情報学分野 中山健夫教授研究室 研究員
提供元:NPO法人EBH推進協議会、株式会社ライフケアパートナーズ