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日本生命の資産運用について

基本的な考え方

 生命保険契約というご契約者との長いお約束を守り、より多くの配当を長期・安定的にお支払いすることを使命として、資産運用に取り組んでいます。
 具体的には、ご契約者にお約束した利回りの安定的な確保のため、ALMの考え方に基づき円金利資産である公社債等の運用を軸に、厳格なリスク管理と経営の健全性確保を前提に外国証券等のリスク性資産にも投資しています。また、バランスの取れた分散型ポートフォリオの構築や、中長期的に相場循環を捉えた売買を通じて安定的な収益力の向上に努めています。
 こうした資産は、ご契約者からお預かりした保険料の集積であることから、投資にあたっては、安全性・収益性・流動性に加え、公共性を勘案しています。

ALM(アセット・ライアビリティ・マネジメント):資産(=アセット「A」)と負債(=ライアビリティ「L」)を総合的に把握し管理(マネジメント「M」)する手法。

<当社の一般勘定運用の基本的考え方>

  1. ご契約者に対する経済的保障責任を全うすることを第一義として資産の運用を行う
  2. 一貫した運用戦略の遂行を通じて運用収益の長期・安定的な拡大を図る
  3. 生命保険事業の使命や公共性をふまえ、ご契約者に納得いただける運用を実践する

一般勘定資産の構成

公社債

国内債券投資は、安定した利息収入と高い流動性を確保出来ることから、当社の資産運用における重要な柱の一つとして位置づけており、継続した投資を行っています。また、国債・地方債への投資に加え、スプレッド収益が獲得できる社債への投資も行うことにより、安定性と収益性の観点から良質なポートフォリオの構築に努めています。

株式

国内株式投資は、安定した配当収入と企業の成長に応じた値上がり益確保の期待から、中長期的な観点で投資を行っています。
また、当社は、「責任ある機関投資家」の諸原則≪日本版スチュワードシップ・コード≫を受け入れており、投資先企業との建設的な対話を通じて企業の発展に寄与・貢献し、長期投資を行う機関投資家として企業価値向上の果実を享受することを目指し、スチュワードシップ活動を実践しています。

外国証券

外国債券投資では、為替リスク等に留意しつつ、海外の高い利回りを享受し、ポートフォリオ全体のリターンの向上を図っています。
外国株式投資では、中長期に成長の見込める銘柄を中心にポートフォリオを構築し、収益向上を図っています。
プライベート・エクイティ・ファンドやヘッジファンド、不動産ファンドなどのオルタナティブ資産は、上場株式や債券等の伝統的資産と相関が低く、投資の分散効果が期待できるため、リスク管理の高度化に努めながら、今後も投資取組みの強化を図ってまいります。

貸付金

国内企業貸付では、電力・運輸・鉄鋼事業などの基幹産業から生活に密着したサービス産業に至るまで幅広い分野にわたって、企業経営に必要な設備資金、運転資金を提供しています。
個人ローンの分野では住宅ローン、消費者ローンを通じ、マイホーム作りや健全で豊かな生活設計に必要な資金を提供しています。

不動産

不動産は、賃貸料収入という形で長期にわたり安定的な収益が得られることから、当社は不動産投資に取り組んでいます。オフィスビルを中心として、全国各地に賃貸用不動産を所有しており、地域経済の発展に寄与しています。

資産運用におけるリスク管理の徹底

 投資手法が多様化・複雑化する中、資産運用リスクの管理は、ますます重要になっています。当社では、投融資先やマーケット状況に対するきめ細やかなモニタリングなどにより、マーケット環境の変動にも機敏に対応できるように態勢強化に取り組んでいます。
 また、投融資執行部門が、厳格な案件選別や分散投資を通じてリスクの抑制に取り組むとともに、リスク管理・審査管理部門が、ポートフォリオのリスク量の計測や個別審査等を通じて牽制を働かせることで、安定的な収益の確保に努めています。

投融資執行部門に対する牽制体制

グローバル運用体制

 当社では、ニューヨーク、ロンドン、シンガポールに運用拠点を有しており、これに当社グループの資産運用会社であるニッセイアセットマネジメントを加え、グローバルな運用体制を構築しています。グローバル投融資の重要性が近年更に増す中、成長性のある国・地域への投資を行うことで、収益源の多様化・分散化を図っています。
 また、海外大手金融機関との提携・出資、人材交流を通じて、グローバルな運用力強化に取り組んでいます。

グローバル運用体制 [2017年3月末時点]

超低金利下での運用収益確保に向けた取組例

 超低金利下で長期的かつ安定的な利回りを確保するべく、グローバルな分散投資を加速させてまいります。中でもインフラ領域、新興国向け投融資等の成長・新規領域への投融資に数量目標を設定することに加え、持続可能な社会の実現、経済・企業の発展といった社会公共性に資するESG投融資について、取組を強化・推進してまいります。

既投融資事例

ESG投融資のうち、グリーンボンド等の新規領域

地域・社会への貢献

 生命保険事業は、社会性・公共性の高い事業であり、当社は従来から生命保険会社としての資金の長期性をいかし、環境や地域・社会と共生し、経済・企業と安定的な成長を共有していく視点から資産運用を行っています。
 例えば、債券投資においては、国債や地方債への投資に加え、グリーンボンドやソーシャルボンド、ESGの観点を考慮したクレジットファンドへの投資等を通じ、インフラ・環境関連といった成長分野に資金を提供しています。
 株式投資においては、投資先企業との建設的な対話に力を注ぎ、中長期的な企業価値向上につなげることを重視しています。また、将来の株式上場を目指す全国の未公開企業へ、当社グループのニッセイ・キャピタル社とともに積極的に投資を行っています。
 融資取引については、大企業だけではなく、全国各地のお客様との取引を通じて、産業発展に役立つように努めており、個人融資の分野では、住宅ローン等を通じ、健全で豊かな生活設計に必要な資金を提供しています。また、太陽光発電事業や風力発電事業等の再生可能エネルギー事業への融資にも取り組んでいます。
 不動産投資においても、全国各地のオフィスビル等に幅広い投資を実施することで地域の発展に寄与しています。

国内企業向け貸付 地域別内訳(残高・貸付先数)

企業数 ウエイト 残高 ウエイト
大企業 889社 35.5% 4兆5,233億円 87.3%
中堅企業 347社 13.9% 758億円 1.5%
中小企業 1,268社 50.6% 5,823億円 11.2%

賃貸用ビル 地域別内訳(保有棟数)