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健康コラム

Vol.77 気になる肝臓系検査項目(AST,ALT,γ-GT)について

肝臓は、人間の身体の中で最大の臓器です。その肝臓の重さは成人の体重の約50分の1、1kgから1.5kgくらいあります。肝臓は、たとえばアルコールの摂り過ぎなどで少しダメージを受けても、残った肝臓の細胞(肝細胞)が働いたり、すぐに再生したりして自覚症状が出にくいことから、「沈黙の臓器」と呼ばれています。
この肝臓の働きは大きく分けると、3つあります。「糖や脂質などの代謝」、「アルコールや薬などの解毒」、「消化を助ける胆汁の分泌」です。

肝臓系の検査項目として、AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTの3つがあります。各項目の組み合わせで、いろいろなことがわかります。

肝機能検査と判定基準

ASTとALTは肝細胞に含まれている酵素で、ウイルスやアルコールなどで肝細胞が壊れた時に血液中に出てくる酵素です。
ASTとALTの両方が異常に上昇している場合、急性肝炎やアルコール性肝障がいが疑われます。これらの値が高いということは、肝細胞がたくさん壊れて、炎症を起こしていることを示しています。ALTがASTより高く、かつALTの方が基準値である0-30U/Lより高い場合には、脂肪肝や慢性肝炎が疑われます。これは、ALTが主に肝臓に含まれているのに対し、ASTは肝臓以外の心臓や筋肉にも含まれているからです。逆に、ASTがALTより高く、かつ数値が異常に高い場合には肝硬変、心筋梗塞などが疑われます。

γ-GTは胆道系酵素ともよばれ、胆汁の流れが妨げられると血液中に増加します。酒の飲みすぎや薬の服用でγ-GTは高くなります。「私はお酒も薬も飲んでいないのに、γ-GTが高いのはなぜ?」と外来で質問を受けることがあります。そういった人に腹部超音波検査(腹部エコー)で確認すると、脂肪肝と判定されることが多くみられます。脂肪肝でもγ-GTは上昇するからです。
世界三大珍味のひとつであるフォアグラは、ガチョウやアヒルに大量のえさを与えることでつくられ、人間でいうとまさに脂肪肝の状態です。人間も、体重や血糖が増えるほど脂肪肝になりやすくなります。また、夕食後に間食をする習慣のある人や睡眠で休養が十分にとれていない人も、脂肪肝になりやすくなります。一方、速く歩くことができるなど、体力がある人は脂肪肝になりにくいこともわかっています。

今回ご紹介した検査項目の対策として改善が期待されますので、夕食後の間食を控えて、睡眠を十分にとり、しっかり歩くようにしてみてはいかがでしょう。

臨床予防医学 坂根 直樹
(京都医療センター臨床研究センター予防医学研究室室長)
提供元:NPO法人EBH推進協議会、株式会社ライフケアパートナーズ

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