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健康コラム

Vol.71 総たんぱくとアルブミン

新年度に入り健康診断を受ける方が多くなりますね。今回は健康診断の検査項目の「総たんぱくとアルブミン」について説明します。

はじめに、たんぱく質は、3大栄養素(たんぱく質、脂肪、炭水化物)のひとつです。肉、魚、卵、大豆などのたんぱく質を含む食品を食べると、アミノ酸などにまで一度分解され、小腸で吸収されます。その後に、肝臓などで別のたんぱく質に作り変えられます。健康診断では、総たんぱくとアルブミンが血液検査で調べられます。総たんぱくとは、その名の通り、血液中のたんぱく質の総量のことです。人間の血液の中には、100種類以上ものたんぱく質があります。血液中のたんぱく質の中で、最も多いのが「アルブミン」と呼ばれるたんぱく質で約6割を占め、他にはγ(ガンマ)グロブリンなどをはじめ生体の防御をつかさどる免疫グロブリンなどが残りの4割を占めます。

総たんぱくの検査値は、表1のとおり6.5〜8.0が基準範囲です。この範囲であれば問題ありません。ただし、総たんぱくの値が基準範囲から外れている場合には、どのたんぱくが増減しているかを調べる必要があります。例えば、細菌による感染症では、生体の防御のためにγグロブリンが増加するので、総たんぱくの値は高くなります。「Mたんぱく」という免疫グロブリンが異常に増加する「多発性骨髄腫」の場合にも総たんぱくの値は高くなります。また、脱水を起こしている場合には、血液が濃縮されているので総たんぱくは見かけ上、高くなります。
慢性肝炎でも免疫グロブリンが高くなるので、総たんぱくの値は高くなりますが、更に重度の肝障害になると肝臓でたんぱく質を作らなくなるので逆に低くなります。

総タンパクとアルブミンの検査基準値

総タンパク・アルブミンが高い場合と低い場合に疑われる病態

アルブミンは、Alb(Albumin)と表記されることもあります。この名前は、卵の卵白(albumen)が語源になります。このアルブミンの分子量は約66,000と他のたんぱくと比べて小さいため、水に溶けやすく、上述の通り総タンパクの約6割と量が多いので、血液の濃さを調整する働きを持っています。そのため、アルブミンの値が低下すると、血管の外に水分がたまり、むくんできます。
アルブミンの値が低い時は、腸で吸収されていないか、肝臓で作られていないことが考えられます。そのため、栄養不良の指標となります。また、ネフローゼ症候群は腎臓の網目が粗くなり、尿にたんぱくが漏れ出てしまいます。そのため、アルブミンの値が低くなります。皆さんも自分の検査の値をチェックしてみてはいかがでしょうか。

臨床予防医学 坂根 直樹
(京都医療センター臨床研究センター予防医学研究室室長)
提供元:NPO法人EBH推進協議会、株式会社ライフケアパートナーズ

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