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健康コラム

Vol.44 禁煙のススメ(禁煙治療とメリット)

2つの依存

タバコが止めにくいのは、ニコチン依存と心理的依存のためとわかってきました。タバコを吸い始めると、脳細胞の表面に特殊なニコチンレセプター(ニコチンの受け皿)が形成されはじめます。これがニコチン依存という病気の本体です。さらに、同じ動作を繰り返すことによる習慣化や「仕事で行き詰まったときに吸ったらうまくいった」といった記憶が心理的依存として加わることで、ますます禁煙が困難になっていきます。

禁煙にチャレンジ

禁煙に至る道のりにはいくつもの種類があり、「禁煙外来を受診して禁煙の薬を利用する」「薬局で禁煙の薬を入手する」「インターネットの禁煙支援サイトを利用する」など、いろいろな方法が選べる時代になりました。
1990年代から開発された禁煙の薬はいずれも、ニコチン切れを軽減して禁煙の開始を助けるもので、日本では「ニコチンパッチ」という貼り薬と「バレニクリン(チャンピックス)」と呼ばれる内服薬、さらに「ニコチンガム」の3種類の薬を用いることができます。どの方法が自分に適するかは、かかりつけ医やかかりつけ薬局で相談できます。
いったん始めた禁煙をうまく続けるには、周囲からの励ましが重要になります。周囲に禁煙にチャレンジしている人がいれば、ぜひ励ましてあげてください。

数字の小さいタバコ

少しでもタバコの健康影響を減らそうと、パッケージに表示されている数字(タール、ニコチンの含有量)の小さいタバコに替える人がいますが、意識せずとも深く吸ったり、何度も吸ったりと、吸い方が変わってしまううえに、有害物質を吸収しやすくする添加物が加えられていますので、口元では薄まった煙を吸っているつもりでも、肺から吸収する有害性の量は数字の大きいタバコも小さいタバコもさほど変わりません。また少しずつ本数を減らして禁煙しようとする人もいますが、途中でニコチン切れ症状が出て挫折することも多く、それよりも禁煙の薬を使用してきっぱりと禁煙することをお勧めします。

再喫煙を防いで禁煙を続ける

一旦禁煙していても、再度タバコを吸い始めてしまう人がいます。これを「再喫煙」と呼びます。「3か月も禁煙したのだから、もう大丈夫だろう」とか、「ここまで禁煙したからご褒美の1本」などと軽い気持ちで吸ってしまって、数日後には元の喫煙者に戻ってしまったという人が後を絶ちません。再喫煙を防ぐには「呼吸が楽になった」「声が出やすくなった」「仕事の能率があがった」「集中力が持続するようになった」「家族から誉められた」など、禁煙して出てきたメリットに注意を向けることが重要です。

医師(内科・禁煙科学)特任教授、日本禁煙科学会(JASCS)理事長 高橋 裕子
京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻健康情報学分野 中山健夫教授研究室
提供元:NPO法人EBH推進協議会、株式会社ライフケアパートナーズ