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健康コラム

Vol.39 禁煙のススメ(受動喫煙のリスク)

受動喫煙のリスク

受動喫煙とは、自分の意思とは関係なくタバコの煙を吸わされてしまうことを指します。受動喫煙にさらされると、がんや脳卒中や心筋梗塞、呼吸疾患だけでなく、精神疾患(うつ病、うつ状態)や認知症などのリスクも高まります。妊婦や赤ちゃんへの影響はさらに重大です。妊娠中の受動喫煙によって、流産や死産、早産などのリスクが高くなり、低体重児の出産も増加します。また出生後には乳幼児突然死症候群(SIDS)、呼吸器症状(せき、たん、息切れなど)・気管支炎、肺炎、中耳炎などが増加します。

喫煙室も受動喫煙防止にならない

受動喫煙は微量でも有害であり、完全に防がなければなりません。ところが煙は非常に拡散しやすく、屋内では1秒に7メートル広がるといわれており、屋外では風に乗って17メートルから25メートルくらいも広がります。換気扇の下で喫煙していても、煙は残ってしまうので受動喫煙の防止にはなりません。喫煙室を設けていても、出入りのドアからタバコの煙が漏れ出しますので、やはり受動喫煙防止になりません。ベランダ喫煙でも、扉の下の隙間から屋内に煙が侵入します。

三次喫煙(サードハンドスモーク)

目の前に喫煙者がいて受動喫煙を受ける「セカンドハンドスモーク」(二次喫煙)だけでなく、目の前に喫煙者がいないにもかかわらず受動喫煙にさらされる「サードハンドスモーク」(三次喫煙)も問題とされるようになってきました。壁やじゅうたんに吸着したタバコの煙は、そのあと長年にわたって蒸散します。これが三次喫煙です。三次喫煙のもうひとつの例が、屋外で喫煙して戻ってくる場合です。肺に残った有害物質は吸い終わってから長い時間にわたり呼気とともに出続けますので、吸い終わってすぐに屋内に入ると受動喫煙を生じることになります。髪の毛や衣服に吸着したタバコの煙も屋内に入ってから拡散しますので、屋内にいる人たちに受動喫煙を及ぼします。

このように、喫煙はご自分の健康だけでなく、周りの大切な人の健康までも奪ってしまう可能性がありますので、禁煙する大切さを考えてみませんか。

医師(内科・禁煙科学)特任教授、日本禁煙科学会(JASCS)理事長 高橋 裕子
京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻健康情報学分野 中山健夫教授研究室
提供元:NPO法人EBH推進協議会、株式会社ライフケアパートナーズ