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健康コラム

Vol.13 脂質異常が気になる方へ(後編)

今回は、コレステロールの注意点についてお話しましょう。

コレステロールですが、悪玉コレステロール(LDL-C)は、食事由来が2〜3割、肝臓で作られるのが7〜8割。最近の研究では、食事中のコレステロールよりも肝臓の方が要注意です。それというのも最初に肝臓でVLDLという大きな脂肪を運ぶたんぱく質が作られ、それがだんだん小さくなって、悪玉コレステロール(LDL-C)になり、それが血管などにあるLDL受容体(受け皿)とくっつきます。つまり、肝臓でたくさん作られなければいいわけで、その方法は大きく分けて3つあります。
(1)適切な体重管理 (2)節酒 (3)血糖を抑える。

コレステロールの値が上がってしまう要因となる脂が「飽和脂肪酸」です。これが入っているもので代表的なのは肉の脂身、それからバターです。そして、チョコレートも飽和脂肪酸が非常に多い。外来で食事の話をするときは、これらをとっているかどうかチェックさせていただいて、日々の食事の中で飽和脂肪酸を減らすことを1か月ぐらいやってもらいます。初めから薬に頼るのではなく、コレステロールが高いと言われたことをきっかけに、食事療法と運動療法などを始めることが大切です。

ちなみに、特定健診などで注目されているのが内臓脂肪です。内臓脂肪型肥満は、脂質異常や高血糖を招きます。脂質異常によって増加した中性脂肪は、悪玉コレステロール(LDL-C)を小型化し血管の壁に取り込まれやすい形に変えてしまいます。加えて善玉コレステロール(HDL-C)が減少しますから、悪玉の回収率が下がり、血管内にコレステロールのこぶができて、間接的に動脈硬化につながるといえます。一方で、悪玉コレステロール(LDL-C)は直接的に動脈硬化の原因となります。内臓脂肪型肥満があって、さらに悪玉コレステロールが高い方は、動脈硬化のリスクが一層高くなりますので、早めに改善に向けて手を打つことをおすすめします。

最後にまとめます。生活の中では、まず肝臓でコレステロールが作られないように、食事の量と内容に気をつけましょう。具体的には果糖や飽和脂肪酸をとりすぎない。そして食物繊維をたっぷりとるというのがポイントになります。また、適切な体重管理のためには、運動の習慣付けやお酒はほどほどにしておくことが役立ちます。

臨床予防医学 坂根 直樹
(京都医療センター臨床研究センター予防医学研究室室長)
提供元:NPO法人EBH推進協議会、株式会社ライフケアパートナーズ