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CSR特集2:機関投資家としての取組

ESGを考慮した投融資で社会的責任を果たす

関連するSDGs目標

お客様からお預かりした保険料の運用先として、新興国の貧困削減や生活の質向上に資する債券に投資。機関投資家として、持続可能な社会づくりへの貢献を目指す。

日本最大級の機関投資家としての社会的責任

 日本生命の運用資産は一般勘定で約60兆円。民間では日本最大級の機関投資家であり、その社会的影響力は極めて大きい。当社は、ESG投融資が注目される以前から、環境や地域社会と共生し、経済・企業と安定的な成長を共有していく視点を重視し、2014年よりESG債*への投資を開始。例えば、インドの女性の経済的自立に活用される「女性活躍支援債券」や、アフリカの人々の生活の質向上(公衆衛生向上等)に資するテーマ型債券への投資等を行っている。

*環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)をテーマとした債券


インドの貧困率29.8%という現状に、日本生命が出来ること

 「投資リターンだけを追求するのではなく、投資を通じて社会的責任も果たしたい」クレジット投資部でアジア企業を担当する山谷は思いを熱く語る。
 インド最大の民間銀行であるICICI銀行が発行した「女性活躍支援債券」は、主にインド国内の女性向け融資(マイクロファイナンス)や女性の就業支援等に活用される。インドでは、貧困率が29.8%と高いことに加え、女性の就業率は27.6%に留まっており*、女性の経済的自立を促すことは国全体の課題となっている。

ICICI銀行が行う教育支援プログラム

 投資といえども、発行する企業と個別に交渉し、オーダーメイドで作りあげていく地道さが大切と山谷は語る。
 「当初、ICICI銀行からは一般的な債券の発行を提示されましたが、同行が古くからICICIアカデミーという若年層の教育支援プログラム等を通じて女性の就業を支援してきたことに注目し、当社側から女性活躍支援債券としての発行を提案したことで今回の案件に至りました。今後も社会貢献に繋がる投資を行っていきたいと考えております。」

*国際労働機関,2012年


アフリカの人々の生活の質向上に貢献

 また、当社が投資したアフリカ開発銀行が発行するテーマ型債券「Improve the quality of life for the people of Africa」は、エチオピアやナイジェリアなど、アフリカ諸国での飲料水供給や公衆衛生向上などのプロジェクトに活用される。アフリカ開発銀行は、域内加盟国の持続可能な経済成長と社会的進捗を促すことにより、貧困撲滅に貢献することを使命としており、同行が機関投資家向けに世界で初めて発行した本債券への投資は、当社のこうした取組に対する支援のスタンスを示すことに繋がっている。


外部ステークホルダーの声

アフリカ開発銀行財務局長 ハサトウ・ンセレ氏

 我々はアフリカの人々が必要とする社会的・経済的機会へのアクセスを提供しています。その中でも、清潔な水や公衆衛生の提供を通じてアフリカの人々の生活の質向上を実現することは最優先の課題と考えています。今回の日本生命の支援は、こうした取組を進める我々を非常に勇気付けるものです。


ESG投融資でリーダーシップを発揮していく

 ESG投融資はその考え方自体が比較的新しく、例えばESG債市場は発展途上にあるため、債券を発行する側、投資家側の双方にとってノウハウの蓄積が求められる。当社は、2017年にPRI(国連責任投資原則)に署名し、持続可能な社会の実現を目指し、ESG債をはじめとしたESG投融資を推進していく姿勢をより明確に打ち出した。責任ある機関投資家として、日本生命はこれからも持続可能な社会の形成に貢献していく。

ESG債の市場拡大に貢献したい

 私はアジア地域を担当しています。インドへの投資は以前より行っていましたが、調査を深堀りすることで投資対象を拡大してきました。アジア諸国は欧米に比べ情報が少なく、言語や文化が異なり、規制も複雑なため難しさはありますが、一方で、隠れた優良企業を発掘していく面白みがあります。
 また、アジアの社債市場は依然規模が小さく、ESG債発行は未だ限定的な反面、今後の市場拡大が期待されます。ICICI銀行による女性活躍支援債券は、当社からESG債としての発行を粘り強く交渉した結果、実現したものです。ESG債は、発行体・投資家双方にノウハウが必要となりますが、ESG投資に積極的な投資家を新たに呼び込むことができる等発行する側にもメリットがあると感じています。今後も当社から企業に対して直接的に働き掛けること等を通じて、ESG投資におけるリーダーシップを発揮し、アジアのESG債の市場拡大に貢献していきたいです。

クレジット投資部 課長補佐 山谷 浩輝